安すぎると不安?「SIMフリー格安スマホ」のお買い得ライン
昨年ごろから続々と新モデルが登場し、この秋冬も盛り上がりを見せているSIMフリースマホ。「安すぎる」「外国製」なのが不安でもあるが、果たして……!?
◆価格とスペックのバランスを重視せよ!
今年の春以降に発売された主なモデルをまとめたが、予想以上に充実したラインナップである。そこで、簡単な選び方のポイントを、モバイル評論家の法林岳之氏に聞いた。
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●ポイント①…お安く”機種変”したい人にはオススメ
「まず大前提として言っておきたいのは、SIMフリースマホというのは“これからスマホデビューしたいガラケーユーザー”が手を出すべきアイテムではないということ。グーグルプレイって何?とか、アップデートって必要なの?とかいうレベルの人は、悪いことは言わないのでキャリアスマホを買いましょう。そのあたりのフォローに関してSIMフリースマホは非常に不親切です。2年くらい使ったスマホから、お安く機種変したい……という人にとっては魅力的な選択肢になり得るでしょう」
●ポイント②…コスパに優れるのは3万円前後のモデル
SIMフリースマホ=「格安スマホ」と捉えるユーザーも少なくないが、その価格帯は1万~6万円と、思った以上にバラけている。
「1万円台のモデルでも使えないことはありませんし、製品としてはどれもきちんと作ってあります。ですが、これまで8万円以上もするようなハイスペック端末を使ってきたユーザーが使ってもそれほどストレスを感じないレベルを求めるとなれば、2万円を切るモデルは厳しいでしょう。その点、もっとも価格とスペックのバランスが取れているのは3万円前後のモデル。これが5万円を超えるモデルになると、価格的なメリットは激減します。キャリアのハイエンドモデルでも、割引を適用すれば5万円台になりますし、そちらのほうがサポートもスペックも充実していますからね」
国産モデルにこだわるなら、富士通の『arrows M02』あたりがオススメ。4万円前後とお手頃価格なので、ワンセグやおサイフケータイ付きであることを考えると悪くない選択だ。
●ポイント③…5インチの画面でも許せるなら買い
実際に、価格の差はどのあたりのスペックに表れるのだろうか?
「もっとも顕著なのはディスプレイの解像度。5万円クラスならフルHD、3万円クラスならHD、1万円クラスならフルワイドVGAといったところでしょうか。そこまで画質は求めない……という人もいるでしょうが、実際に比べてみると、フルワイドVGAはちょっとツラい。アプリのアイコンはぼやけて見えますし、液晶そのものも黄色く濁って見える機種も。ちなみに、1万円クラスのモデルは本体メモリも1GBクラスと非力なので、地図ひとつ出すにも描画に結構な時間がかかります」
解像度同様、ディスプレイの“大きさ”も差が出るところ。昨今、キャリアのハイエンド端末では5.5インチ前後が主流だが、3万円クラスのSIMフリースマホでは5インチ以下のものが大半だ。もっとも“軽くてコンパクトなスマホ”を求めるユーザーにはむしろ喜ばれているようで、このあたりは好みの問題と言えそうだ。
●ポイント④…クアッドコア搭載ならまずは安心
CPUについては、3万円クラスでもクアッドコアは標準なので、動作にストレスを感じることは少ないはず。なかにはHUAWEIの「P8lite」のように、自社製のCPUを搭載して安価にオクタコアを実現したモデルもある。処理速度もさることながら、CPUのパワーはバッテリーのもちなどにも関わってくるので、これは嬉しいポイントだ。
気になる“海外メーカー”という点については「名前こそ耳慣れないかもしれませんが、《お買い得ゾーン》に入っている端末のメーカー(ASUS、ZTE、HUAWEI、HTC)はいずれも、スマホ、PC、ルーターなど分野は違えど“日本市場と長く付き合ってきたメーカー”なので、サポートの面も含めて安心して付き合えると考えていいでしょう」とのこと。二の足を踏んでいた人も、ぜひトライしてみてはいかがだろう。
【法林岳之氏】
デジタル関連製品の解説記事を中心に執筆。インプレス「できる」シリーズからスマートフォン関連著書多数
<取材・文/SPA!編集部>
昨今、スマホ市場でがぜん盛り上がっているのが「SIMフリースマホ」。キャリアスマホが一括で10万円近くするのも珍しくないこのご時世に、安いものだと1万円を切るお手頃価格で注目を集めている。あまり知られていない海外メーカーの製品が多いだけに、かつてはオンラインショップでしか入手できないこともあったが、近年では家電量販店でも広く取り扱われるようになり、ハードルはぐっと下がった。
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