第511回

5月20日「アニメの中心とは」

・台湾の全力出版・林依俐社長からお誘いを頂き、台湾経由で、林さんそしてイラストレーター・VOFANさん、そしてコスプレイヤーのチョコさんと合流して、シカゴ入り。この地で開催されている日本アニメのイベント「アニメ・セントラル」に参加している。

・VOFANさんは今回このイベント内の特設ブースで作品展示会を行っていて、サイン会は長蛇の列だ。台湾~日本でのブレイクを経て今アメリカでの人気も獲得しているVOFANさんに今どのような風景が見えているか。日本を含むアジアの若いクリエーターに今どのようなチャンスが現れているのか。など、どこかで改めて書きたいと思う。

・会場には全米から約3万人のアニメオタクが集まっている。日本のアニメはアメリカでは文字通りサブカルチャーの位置づけのまま(なにしろハリウッドをはじめメインを張るカルチャーがでんと存在している国だ)急成長しているジャンルだ。そこに集う人々の熱気や高揚感から、日本の、ちょっと前の光景がフラッシュバックするものがあって「ああ、これこれこんな感じ!」と叫びそうになる。

こういう雰囲気




なんというか90年代コミケ感というか

緩いけどみんなにこにこしている感じが

非常にいいんですね。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。