第119回

03年6月6日「ヤンキースタイル」

・また出生率が下がった。早ければ3年後に日本人の減少が始まる。このままいくと国は滅びるのだ。しかしあまり切迫感がないのは、これまでの数十年間、人口増加の恐怖(食料不足、公害など)ばかりが煽り立てられてきたからである。団塊世代のマスコミ人の責任だ。

・さて、今は男性も女性も、10代、20代を通じてとても忙しい。中年期になってからやっと子供を作ろうとしても、受精がうまくいかないことがある。生物学的には、子供を作るならやはり16や17くらいの「やりたいさかり」が一番なのである。人口を増やそうとするなら、中学生や高校生に出産を推奨することが最も効果的なのだ。しかし。16や17の若者が子育てをすることに、金銭面や人格面においての問題がある。

・そこで、親ではなく祖父母が育てるというスタイルはどうか。祖父母といってもよぼよぼの年寄りをイメージしてはいけない。17や18で子供を作ることにすれば、その祖父母は30代ということになる。まだまだ元気だし、お金も、人生経験もある。もちろん子供を預けた親はいったん勉学や仕事に戻り、しっかり勤め上げる。そして30代になった頃に生まれてくる孫を預かるのである。

・この話、まだ続く。

03年6月7日「注目の人」

・『Mac Fanマンガ大賞』の授賞式に行く。大賞のすねやかずみ氏は先日の『ジャンプデジタルマンガ賞』でも最高賞を獲得していて、連続の快挙となった。ただしデジタルマンガの世界では彼の活動は以前から知られていて。やっと時代が追いついてきたと言うべきか。

・受賞作品の『ぐるぐる四コマ』は、プレイヤーのボタン操作によって新しい四コママンガが次々と仕上がっていくというもの。誰でもハマれ、数秒ごとに爆笑できる。会場では小学生が熱中してた光景が印象的だった。写真中、金髪の青年がすねや氏。


03年6月9日「同人誌続報」

・例の本人同人誌、中野ブロードウェイの「明屋書店」に続いて、中野通り西側の「あおい書店」でも、別バージョンのものを配布開始。『中野ブロードウェイ探偵ユウ&AI』(講談社ノベルス)ないし『エンカウンター ~遭遇~』(新潮社バンチコミックス)1・2巻を買ってくれた人に。

・内容は、『エンカウンター』『ユウ&AI』のメイキングがメイン。企画会議、取材、シナリオ、作画などのプロセスを写真とマンガ、文章で詳細に。また中野ブロードウェイに集まっているそれぞれのクリエーターの日常などについても語り尽くしている。

・それから本屋さんを探して見つからないという人がよくメールくれるけど、そういう人はこの機会にネットで買ってみてほしい。アマゾン、bk1には特別メッセージを寄せている。地方の方も、この2店なら確実に手に入るはず。そして、もしかしたらちょっといいことがあるかも。チェキ!

2005.08.05 |  第111回~

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。