第128回

03年8月18日「ブロードその1」

・中野ブロードウェイに早朝から行列ができていた。『アド街ック天国』で紹介されたせいか。いや違う。昨日までやってたコミケの流れだ。明らかに上京してきて3日間野宿した後と思われる若者達が万単位で買い物しまくってる、異様な光景をそこかしこで見かけた。

・さて当ビルにおいでになった方は、明屋書店のレジカウンターを、注意してみて下さい。某有名マンガ家さんの直筆かきおろし四コママンガが貼ってある。へぇ。

・そういえばまんだらけの古川社長が中野ブロードウェイの理事になってた。へぇへえ。


03年8月20日「対決モノで対決」

・堤幸彦監督『2LDK』と北村龍平監督『荒神』の試写。「密室ファイトもの」というしばりで競作・同時上映という企画である。

・『2LDK』は、同じタレント事務所に所属し2LDKのマンションで共同生活しているB級タレント2人(野波麻帆、小池栄子)の巨乳対決。フェティッシュな演出がいい。萌えポイントは小池栄子の指の太さ。

・『荒神』は最初「ジジイ2人のマトリックス」という企画だったらしいが、北村監督の意向で若い俳優になっていた(大沢たかお、加藤雅也)。ジジイでやったらもっともっとかっこよかっただろうに。

・こういう企画は作家性を少し押さえてでもコンセプトを全うするべきだと思う。ファンサービスは結局作り手のためにもなるのだ。

03年8月21日「ブロードその2」

・日本はいきなりブロードバンド大国になった。インフラが出来て、アイデアが足りない状況。だからこそ、お金なくても知恵さえ絞ればすごいことができるかもしれない。・というわけで経産省絡みの「ブロードバンドコンテンツ(中略)支援事業」公募プロジェクトの本審査会。提案者からそれぞれの企画についてプレゼンテーションを受ける。

・具体的には書けないが、「動画対応携帯電話の意外な活用方法」「ゲーム機を端末に想定した配信コンテンツ企画」「ブロードバンドならではの通販番組ビジネスモデル」……複数の提案があったものはこんな感じ。携帯電話絡みの企画がとても多くて驚いた。

2005.10.01 |  第121回~

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。