第137回

03年10月14日「ケータイ時代の美少女を考察」

・SPA!のグラビア「美女研究所」撮影。モデルは富田麻帆さん。カメラマンは前回もご一緒した松木さん。マックのヘビーユーザーで、デジタル写真についての知識も技術もばっちりな人。本当に頼りになる。

・さて現役女子高生の富田さんはメガピクセル・カメラ付きの505iユーザーだった。これをもってよく渋谷あたりを歩いてるそうだ。じゃあいっそ今日の撮影もケータイでやっちゃおうという話に。

・部屋で、渋谷の街で、彼女に自由に自撮してもらいながら、その姿を松木さんがまた撮り続けるという形になった。彼女が自分自身の顔や体を接写した写真もすげーかわいくてセクシーで、結構使えそうだ。

・グラビア掲載号は10/28発売。お楽しみに。

・余談1。現場には彼女のプロダクション(イエローキャブ系)の方も見えていたが、彼等がごく自然に使う「巨乳感」という言葉が面白かった。もう少し巨乳感の出る服で、とかね。それが単に胸のことではない。顔のアップ写真を見て、この表情には巨乳感がある、なんて使い方もするのである。

・余談2。巨乳アイドルにはチキンが好きな子が多いんだそうな。もちろん富田さんも、小池栄子さんも。それも某国産の安い鶏がいいらしい。その理由は、肉の中に思いっ切り成長促進ホルモンがしみこんでるから、だって(あくまでもこれは都市伝説です)。

・余談3。富田さんのお母さんが僕と同い年だって。巨乳感に見とれている場合ではない。

03年10月15日「ケータイは消えていく」

・今日付けの日経産業新聞に、NTTドコモが研究している次世代携帯電話の記事が出ていた。その中で面白かったのは「フィンガー・ウィスパー」という腕時計型のケータイだ。利用する時はそれをはめた側の手の人差し指を耳に差し込む。すると音は骨を伝導して指から耳に入ってくる。親指と人差し指をぱちぱちとぶつけ合わせてスイッチ操作もできるのである。

・このシステムの延長で、指3本を口の回りにあてがって、その部分の筋細胞の動きを読みとって言葉を認識する技術もあるという。つまり声を発さなくても会話ができるのだ。そしてそのさらに延長には、脳波そのものの解析を想定しているのだそうだ。テレパシーみたい。

・さて、僕の場合はケータイに、市販のイヤフォンを改造したマイク+スピーカーを使っている。両耳に入れるのではなく、両方の鼻の穴に入れて使うのだ。相手の声が頭蓋骨の内側でクリアに聞こえる。またこちらはほとんど声を出さなくても口閉じたままで鼻歌のようにフンフンつぶやくだけでしっかり伝わる。鼻からコード出して歩いてるとじろじろ見られるが。

03年10月16日「徒歩30秒の場所でサイン会」

・超常コミック『エンカウンター』(by木ノ花さくや先生)第4巻は11月8日発売決定! これを記念して木ノ花先生のサイン会が開催される。もちろん原作者「小林ユウ」もお手伝いに行く。場所は「中野ブロードウェイ」3階の明屋書店(03-3387-8451)。11月9日午後1時から(要整理券)。

・中野ブロードウェイはエスカレーターに乗るといきなり3階に着いちゃうので気を付けて。
その後階段で1階に降りたつもりがそこが2階で、どんなに歩き回っても外に出られない……という悲劇がよくあるのだ。

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。