第157回

3月22日「次世代対応の才能」

・鳥山明先生、稲垣理一郎先生らと某所にて「少年ジャンプ・デジタルマンガ賞」最終審査会。鳥山さんも稲垣さんも実はパソコンの手練れであり、かつ昨今のメディアの動向にも明るい。審査では個々の作品についての分析と、デジタルマンガを発表する場についての考察が並行して行われた。

・今回はデータ量に伴う作品の狙いによってヘビー級、ライト級、ミニマム級と3枠を設けた。緻密に作り込んだ大作から、ケータイ画面を想定した小品まで、多彩な作品が集まった。結果は少年ジャンプ本誌か公式サイトを要チェック。

3月23日「久々にパーティーに行ったら……」

・スクウェア・エニックス出版局の恒例パーティー。昔は年末にやっていたような気がする。毎年、じわじわとずらしていって1回抜かそうとしているのでは。なんて何の貢献もしてないのに毎年行ってタダで飲み食いしている僕が言う筋合いではない。

・僕は「Gファンタジー」誌関係者のテーブルにいたのだが、非常に酔っていて、『ゆらふるべ』の河村塔さんに『VANPIT』いつも読んでます! と言い、『VANPIT』の土方悠さんに『ゆらふるべ』いつも読んでます! と言ってしまったり(後から気付いた)。ゲーム作家の米光さんを見つけては『ぷよぷよ』の発明対価は200億円くらいあるはずだから告訴しましょうと絡んだりしていた。本当に申し訳ない。

・ところでじゃんけん大会で優勝してPSXと『ドラクエV』をもらっていた人はどう見ても藤原カムイさんだったけど、司会者も和田社長も全然気付かずにすんなり流されていた。


3月24日「大丈夫かしら」

・遂にNTTドコモ(FOMA)のパケ料も定額制になることに。コンテンツ業界はこれでかなり活気づくだろう。僕の周辺だけでも、ケータイ向けゲームや配信用アニメなど、このタイミングで本格始動になるであろう企画が10を下らない。

・ただし、ネットでのコンテンツ提供は、放送でのそれとは違う概念の上にあるべきだ。NTTにはトラフィックを有効に使うアイデアが足りないように思える。多分、というか間違いなくサーバー負担は大問題になるはずだ。

・ネットワークは一種のライフラインになってくる。としたら、定額化よりも低額化を過激に進めるという手もあったかもしれない。限りなく安くして、水や電気やガスのような存在にしていくべきだったのかも。

2005.12.11 |  第151回~

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。