俺の夜
最近のフィットネスブームに乗っかり、インスタの「#腹筋女子」の写真を眺めながら晩酌しているスパムです。その魅力は、なんと言っても締まった体にぴったりフィットするトレーニングウェア姿。機能性を追求した素材&デザインにもかかわらず、ぴちぴちのウェアを着て運動する姿になぜこうにも男心が刺激されるのか……。
どうにかフィットネス女子とお近づきになれる方法はないものか。そんな折、トレーニングウェア姿の女子が接客してくれるというお店を発見。早速行ってみた。
トレーニングウェアは「水着よりも恥ずかしい」
やって来たのは、飲食店が立ち並ぶ新宿三丁目エリア。フィットネスとは関係なさそうな雑居ビルの一角にあるのが、アメリカンスタイル・ガールズバー「ピクルス」だ。渋いウッド調の広い店内に入って、カウンター席に座っていると、「いらっしゃいませ~」とトレーニングウェア姿の女子3人組が登場。
ブラトップ&スパッツに身を包み、締まったボディラインがみごとに強調されている。同店は去年までは水着ガールズバーだったのだが、筋トレが趣味のオーナーの一存で、都内でも唯一のトレーニングウェア姿で接客する店にコンセプトチェンジ。ピチピチの衣装で働く感想を聞いてみると「ぶっちゃけ、水着よりも恥ずかしいですね(笑)」(ゆうちゃん)とのことだ。
ゆう「トレーニングウェアは引き締めが凄いから、体のラインがごまかせなくて困りますね。もう、腰のお肉ののっかり方が全然違うんですよ!」
月子「お尻とか脚のラインもそのまま出ちゃいますからね。インスタにトレーニング姿を投稿する人とか、ほんと尊敬しますよ」
ストレッチしながら飲むことも可能だ!
そんなごまかしの利かないスタイルだからこそ、世の男性は興奮するわけだ。とはいえ、彼女たちのトレーニングウェア姿はみごとに引き締まっている。これはさぞかし日々筋トレに励んでいるのだろうな、と思いきや「飲んでばかりで運動は全然してないですね」(ゆうちゃん)とのこと。
ゆう「ウチって、実際には鍛えてるコはほぼいなくて。お客さんからも『お腹ぷにぷにじゃん!』って、よくツッコまれます(笑)」要はガチのフィットネス女子ではなく、フィットネス女子の“コスプレ”をしている女子と会える店だった。
さおり「でも、お客さんも運動好きな人じゃなくて、お酒好きな人ばかりなので。変に“意識高い”筋トレの話をするよりも『ランニングしたいですよね~。でも二日酔いで走ったら死んじゃいますよね~。うん、ムリ』とか、“意識低い運動話”をしたほうが、みんな共感してくれるんですよね」それは確かに激しく同意。ふとモニターに目をやると、15年前に大流行したビリーズブートキャンプが流れているではないか。
ゆう「たまに昔を思い出して踊る人もいますね(笑)。最初見たときは、コレ誰?って思いましたけど」
そんなジェネレーションギャップを受けながらも、店内の運動器具をいじりつつ、カラオケ&お酒を痛飲。「まずは飲んでばかりのお前の体をどうにかしろ!」とビリー隊長にお叱りを受けそうなほど、トレーニングウェア姿の女子との夜を堪能するスパムでした。
【Pickles】
住:東京都新宿区新宿3-6-11 第一玉屋ビル3F B号
電:03-3354-1500
営:17時~翌5時
休:ナシ
料:1セット30分/1500円(焼酎・ウイスキーなど飲み放題)。税・サ20%
お店の詳細はツイッター(@GirlsBarpickles)まで
撮影/渡辺秀之
もう2月だというのに、いまだ新年会と称して飲み歩いているスパムです。30代半ばになり、最近気づいた自分の変化といえば、昔は女性の上半身ばかりに目がいっていたのが、次第に目線が下方修正されてきたこと。そう、お尻です。
ヒップラインを強調したお店といえば、アメリカ式のホットパンツ女子が接客する「フーターズ」が思い浮かぶが、経営難で渋谷店が閉店。お尻を拝めるスポットが減っていくのは嘆かわしいものです。
セクシーな美女たちのヒップラインを堪能せよ
そこで今回は、今も頑張っている尻フェチ感涙の店があるとの情報をゲット。しかも、駒沢大学駅という、あまり夜遊びの印象がないエリアでひっそり営業しているという……。早速、行ってみた。
向かったのは駒沢大学駅から徒歩3分ほどのスポーツガールズバー「スポッチュ」だ。店の外の看板を見るぶんには、スポーツをテーマにした普通のお店という印象しか受けない。いざ店内に入ると、サッカーをイメージした緑色の内装で、ボール形の照明が下がるなどオシャレな雰囲気だ。しかし「こんばんは」と声をかけてくれたコの格好を見て仰天。スカート、短っ!! というか、ユニフォームの下をはき忘れてますよ!!!
高く置かれたサーバーが眼福ショットを届ける!
「ビックリしますよね(笑)。何も知らずにお店に来たお客さんは、いつも驚くんですよ」そう話すのは、サッカー日本代表ユニフォーム姿のなつみちゃん(24歳)だ。ひとまずビールを頼むと、棚の上のほうに置かれたサーバーで作るので目の前には絶妙なチラリズムが展開。よく見れば、カウンターの後ろは全面鏡張りではないか。なんてこった!
なつみ「なんでこんな内装なのかって? たぶんオーナーがお尻フェチなんだと思います(笑)」
恐るべし、オーナーの策略。モニターでは海外サッカーが放送されているが、鏡の世界が気になって全然集中できない。女のコの衣装はチアガール、野球やサッカーのユニフォームなどバリエーションも豊富。そこからのぞく下着もTバックやレースなど幅広い。
ちなみに、ソファに座れるVIP席(基本料金にプラス1000円)もある。そちらはカウンター内の床が一段高くなっていたり、鏡の角度が“見やすくなる”ように調整されているので、「VIP席からしか見られないアングルなので、ハマる人も多いんです」(なつみちゃん)とのこと。
顔を隠してお尻隠さず!こっちが恥ずかしくなる
酔いが回ってきたところで、カウンターに置かれているベルが気になっていたスパム。「これなに?」と鳴らすと、女のコたちが一斉に「あぁ!」と、リアクション。なぜなら、ベルを鳴らすと出勤中のコ全員にドリンクを奢らないといけないというルールがあるのだ。その名も「漢気ベル」。
なつみ「お遊びで鳴らそうとするお客さんがよくいるんですよ。接客しているコが6人しかいないと思って鳴らしたら、裏から待機中の女のコも出てきて、11杯も奢ったお客さんもいましたよ(笑)」 思わぬ漢気で出費してしまったスパム。けれども、これぞお尻丸出しで接客する彼女たちの漢気に対する正しい感謝の形というもの。夏のオリンピックでは、この店でアスリートたちの雄姿とお尻にエールを送ろうと思うスパムでした。【Spochu-スポッチュ-】
住:東京都世田谷区駒沢1-5-13 ビラ・アペックス6F
電:03-6805-2362
営:20時~翌5時
休:月曜
料:1セット40分/3000円(生ビール、焼酎など飲み放題)。
お店のインスタに特典あり(@spo_chu__komazawa)
撮影/渡辺秀之
年末は毎年恒例の年忘れ麻雀大会で惨敗したスパムです。集まったのはいまだに仲のいい大学時代の友人たち。昔話に花を咲かせていると、ふと大学時代を過ごした東武東上線沿線を思い出した。
池袋と埼玉エリアを繋ぐこの鉄道は、ほどよいローカル感を残しつつも、池袋という巨大歓楽街へ向かう人たちを輸送するからか、けっこうな確率でワイルドな風貌の人にも遭遇する(私見です)。当時、酔っぱらって始発で寝たら財布をすられたのも、今はいい思い出です。
牛だけでなくバニーもいる謎の店に突入
そんな東武東上線沿線にいまだに住む友人に話を聞くと「上福岡(池袋から30分ほどの駅)に面白い店があるぞ」とか。久しぶりに行ってみるかと、現地に向かった。
やって来たのは、埼玉県南部の上福岡駅。正直、読者の人にはなじみもクソもないだろうが、ひとまず駅から5分ほど歩くと、噂の店「ネオスナック牧場」はあった。
ひっそりと佇むスナックとは一線を画す派手な外装。ドアを開ければ目の前には巨大な牛のオブジェ。店内にはドラマ『探偵物語』の映像が流れ、壁や天井にはハイレグ美女のポスターや妙に豪華なシャンデリアが掛かっている。
スパムが東武東上線クオリティの進化ぶりに驚愕していると、カウガール風衣装に身を包んだ3人娘が登場した。れおなさん(28歳)、まるさん(24歳)、かなさん(25歳)の3人だ。れおなさんとかなさんは「生まれも育ちも上福岡」という、生粋の地元っ子である。嫌なこと全部忘れて飲め!
れおな「キャバで働き出した最初は身バレしたくないからほかの街で働いてたけど、23歳ぐらいで『バレてもいいや!』って地元に凱旋したんですよ。恥じらいを捨てたら近いほうがラクなんで」かな「わかるわかる。“一周回る”と、やっぱり地元がいいですよね。逆に同級生とか知り合いが来たほうが楽しく飲めますし」
地元愛に溢れる話を聞きながら、焼酎の水割りで乾杯! ちなみに牛に交じってなぜか一人だけバニーガール姿の従業員がいるが、「このコは基本的にはウエーターなんですが席に着くこともあるので、自由な感じで動いてますね」(店長)とのこと。細かいことなどどうでもいいのだ。
ちなみに同店では「居合わせたお客さん同士が相席になってワイワイ騒いで飲むことも多いですね。独特な一体感がある」(れおなさん)とか。そんなときに盛り上がるのが、お店名物の「地獄じゃんけん」というゲームだ。始めたらやめられない! 名物「地獄じゃんけん」
詳細は上の写真を見てほしいが、誰かがギブアップするまで焼酎をショットで飲み続けるという、地獄のようなゲーム。「ほんの1時間で10人がつぶれたこともあるし、この前は泥酔しすぎて店に泊まりました(笑)」(同)という。実際にやった結果は、スパムが6連チャン飲み……。ただ、想像以上に盛り上がるので、あっという間に距離感もボトルの酒もなくなる。まさに悪魔的遊戯だ。
そうして東武東上線沿いの雑多な空気を満喫し、プチ旅行気分で再訪しようと思うスパムでした。【ネオスナック牧場】
住:埼玉県ふじみ野市上福岡1-5-28
電:049-265-5539
営:20時30分~ラスト
休:ナシ
料:1セット60分/4000円(3人以上だと1人3000円)。
お店の雰囲気やさまざまなイベントの詳細は、牧場のインタグラム(@bokujyou1)でもチェックできる
撮影/水野善之