中年の腹は冷えに弱い。若い頃は酒が入れば食欲も増し、アテも3品、4品といけたのだが、今や完全に負のスパイラル。湯豆腐に熱燗1本がせいぜいだ。そんな折、夜遊びガイドのO氏が囁く言葉に耳を疑った。「旨い飯と酒、そしておっぱいで、温まりません?」。
妖艶なSAYURIガールと名古屋を満喫してちょ!
期待を胸に馳せ参じたのは新橋。数多の飲食店がある新橋で珍しい「名古屋メシ」を売りにする「SAYURI」だ。靴を脱いで座敷に上がると、和風衣装を着た女のコがお出迎え。シラフでは目のやり場に困るほどの“谷間”が眩しい。メニューを一瞥。手羽先、味噌串カツ、ひつまぶしに天むす、そして台湾ラーメン……定番の名古屋メシに加え、岐阜の飛騨牛や明宝ハムを使ったものまである。「名古屋コーチンを使った石焼き玉子焼きは絶対に食べてほしいんです!」。味噌カツが大好きだと言うりかちゃんに促され、名物を片っ端から注文。手羽先、味噌串カツ、どて煮をツマみつつ、料理を運んでくる女のコたちを観賞。
「玉子焼きおまたせしました~」。と運ばれてきたのは石焼き鍋。玉子焼き名人を自称するともみんが、テーブルで玉子焼きを焼いてくれる。くるくると卵を巻いていく手つきと、その度に揺れる谷間を凝視する俺。出来上がった玉子焼きはアツアツ、フワフワ。「この域に達するのに相当練習しました」との言葉に目を細めるオヤジ2人。 安易なツマミとパフォーマンスでお茶を濁す「ガールズ居酒屋」とは一線を画するこの店、今度は一人で来ようと心に誓う。お次は学芸大学。ほろ酔いで連れていかれたのは「ラーメンBAR、スナック、居酒屋。」。通称“おっぱいラーメン(R)”でその名を轟かせる名店だという。
スープはあっさり、谷間にどっきり。濃ゆいトークとお客にクラクラ
「いらっしゃーい!」。陽気な関西弁で迎えてくれたのは店主の“リーダー”早川貴子さん。カウンターの向こうに鎮座するこぼれそうな2つの山。「だって、ラーメン作りたくない。」と殴り書きされた紙に面食らう俺。
「元グラビアアイドルなのに、ラーメン職人。ここでしか食べられれない〆のラーメンは評論家筋も舌を巻くほどなんです」。解説するO氏の鼻の下は伸びに伸びている。
「日本酒、甘い酒以外なんでもあるで」とリーダーが言う通り、ここはバー。コカの葉から造った酒とアブサンを混ぜた「清原スペシャル」なる酒もある。穏便に黒ビールを舐めつつラーメンを待つ。「36(歳)で乳も下がってきとるし勘弁してほしいわ」と軽口を叩きながら大胆に湯切りをするリーダー。
大量のネギを頂いた美しいラーメンが現れた。ひと口食べて仰天。こんなに優しくて〆に相応しいラーメンがあるのか。五臓六腑にしみわたるスープ、酒、そして会話。久々に空が白むまで飲んだ。
【SAYURI】住:港区新橋3-14-5 STEC-3ビル2F
電:03-5425-2211
営:17~24時
休:日
料:名古屋コーチン卵の石焼き玉子焼き(890円)、手羽先の唐揚げ(4本・580円)、味噌串カツ(2本・480円)、天むす(2コ・480円)、名古屋名物ひつまぶし(1980円)
●コース全9品飲み放題つきで4890円~ 【ラーメンBAR、スナック、居酒屋。】
住:目黒区鷹番2-15-10 遠藤ビル201
電:080-2090-1919
営:19時~力尽きるまで
休:なし
●ラーメン(並・650円、写真は大・900円)、串あげ、パクチー料理も提供。おっぱい好きの女性客も大挙押し寄せる! 撮影/渡辺秀之 協力/O氏(夜遊びガイド
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苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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