2月11日は建国記念日。ではいったい何を「建国」した日?

 今日、2月11日が「建国記念の日」であることは知っているでしょう。では、なぜ2月11日が「建国記念の日」になったのでしょうか? 『基礎教養 日本史の英雄』(倉山満+おかべたかし/扶桑社刊)は、20人の英雄譚を通して日本史を学ぼうという本ですが、その骨子は「僕たちは、教えられるべき歴史を、教わってこなかった」ということにあります。このように書くと、眉に唾する人もいると思います。しかし、「どう考えても教えるべきなのに、教えてこなかったこと」は歴然とあるのです。著者のおかべ氏は「その一端は、建国記念の日にも表れています」と言います。

japan「2月11日は、祝日である。休みである。これは誰でも知っている。でも、『何の祝日?』と問われれば『建国記念の日』と答える人もたくさんいるでしょうが、『建国記念の日は、何をもって定められたのか?』と問われると、多くの人が答えられない。これを学校で教わったという人は、ほとんどいないと思います」

――確かに、なにをもって「建国」なのでしょうか?

「堀井憲一郎さんの『ねじれの国、日本』(新潮新書)という本に、若者に《「建国記念の日」というのがありますが、日本の建国というのは、いつを指しているんでしょうか》という聞き取り調査した話が載っています。そこにはいろんな答えがありました。『鎖国解除の日?』『明治政府が近代国家宣言をした日?』『日本が民主主義になった日?』『天孫降臨の日?』などなどなど。習っていないから、答えがバラバラ。どう考えても自分の国にとって、大事そうな日なのに、なぜ休みなのかを教えない。堀井さんはこう続けます。《アメリカの独立記念日、フランスの革命記念日を聞くと、知っている。それは授業で教えるからだ。日本の紀元は教えず、アメリカフランスの紀元は教える。それが日本の基本的な態度である》と。このように『教えるべきであろうに、教えてこなかったこと』があるのです」

――2月11日は、「神武天皇が初代の天皇に即位した日」です。

「この『初代天皇は神武天皇』ということも、ほとんどの人が習ってこなかったはずです。推古天皇は33代、桓武天皇は50代、後醍醐天皇は96代。こう言及するのに、初代の名前には触れないのです。大雑把にいえば、戦前は天皇に対する教育が行きすぎたから、戦後はあまり触れないようにしている。なんとなく、戦前はみんな悪く、戦後はみんないい。そんな雰囲気の歴史教育が行なわれてきたのです。『教わってこなかった、知るべきこと』を英雄の物語を通して知っていこうというのが『基礎教養 日本史の英雄』のひとつの骨子です。英雄は全部で20人。時代順に出てきますが、最初に登場するのは、もちろん初代天皇の神武天皇です」

「日本史の英雄」と聞いて誰を想像するだろうか。織田信長、豊臣秀吉ら戦国武将や、坂本龍馬、西郷隆盛といった幕末の志士たちだろうか。しかし、建国の祖である神武天皇を想起する人は少ないだろう。明治6年に定められた建国記念日は、神武天皇が即位した日を「紀元節」としたものが、戦後にはGHQの意向で廃止され、ようやく復活したのは昭和41年になってから――。2月11日は、そういった「歴史の断絶」について考えてみるのもいいかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!編集部>

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