雑学

「ぽっちゃり市場」は今後、加速するのか。ついに学術的研究にまで発展!?

「なぜ我々はぽっちゃりを嫌悪しつつ、こんなにも愛してしまうのか」――

 こんな疑問を抱いた人はいるだろうか。

 ぽっちゃり女子向けのファッション誌『la farfa』のヒットやインスタグラムのフォロワー数4100万人以上を誇る渡辺直美らぽっちゃりしたお笑い芸人の台頭、さらには大手アパレル通販各社も大きめサイズを続々とリリースするなど、「ぽっちゃり市場」が好調だ。男性向けでも“30代のポッチャリメンズ”のためのファッション&ライフスタイルマガジン『Mr.Babe』創刊や『意識の高いデブ』の書籍化などが話題にあがった。ちなみにSPA!でも以前、「新事実!ぽっちゃり男はモテる!!」なる特集を組み、反響を呼んだ。そのときのアンケート(20~30代の女性200人を対象)では、「恋愛対象としてぽっちゃり男はアリ」と答えたのは64%、ぽっちゃり男に「優しそう」「包容力がありそう」などプラスイメージを抱く女性が多くいた。

ぽっちゃりを学術的視点からとらえた講義が学生に大ウケ


「ぽっちゃり身体論」を講義する菊地浩平助教授(左)とぎたろー氏

 そんな「ぽっちゃり市場」が好調なところで、ぽっちゃりを文化史的視点からとりあげた珍講義が大学で開かれた。早稲田大学文化構想学部の「身体論Ⅰ」内の企画として、表象・メディア論系の菊地浩平助教授が展開した「ぽっちゃり身体論」だ。当日は、講義が始まる前から学生が教室の入り口に行列をつくり、学生たちの期待の高さがうかがえた。

 文頭にあげた「なぜ我々はぽっちゃりを嫌悪しつつ、こんなにも愛してしまうのか」というひとつの矛盾を抱えた問いをテーマに、講義の前半は、歴史的遺産や舞台、映画を資料に時系列的を追いながら①豊穣と性愛的モチーフとしてのぽっちゃり、②忌避すべき醜悪、啓蒙の動機としてのぽっちゃり、③喜劇的な記号としてのぽっちゃり、④ハムレット体型の変遷と「闘争」など、ぽっちゃり今昔について少し真面目に展開した。

ぽっちゃりを武器に生きるぽっちゃり先生が登場


 後半は、俳優でダンサーのぎたろー氏が登壇。氏は、かねてから「デブ学」を研究する学識者でもある。まずは自身が出演したSEKAI NO OWARIのMV「Mr.Heartache」(https://www.youtube.com/watch?v=q9iozQDEO_U)で学生の興味をガッツリ掴んでから、ぽっちゃりとして生きる道を説いた。

 ちなみにぎたろー氏は、自身を「ぽっちゃり」ではなく、ただの「デブ」と呼ぶ。曰く、「ぽっちゃりは自分で呼称するものではなく、人が判断するもの」。

次のページ 
「イケメンよりデブのほうが考えようによっては有利」

1
2




おすすめ記事