安倍総理の真珠湾訪問では、ハワイにある特攻隊記念碑にもお参りをしてほしい【評論家・江崎道朗】
アメリカ海兵隊は戦時中、飯田大尉の勇猛果敢な戦闘精神に感激し、同所で戦死した海兵隊員たちとともに飯田大尉を丁重に葬った。
しかも戦後、アメリカの海兵隊は、敵国兵である飯田大尉が戦死した場所に記念碑を建て、現在に至るまで敬意を表している。敵ながら天晴だ、ということであろう。
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現在、そこには、ゼロ戦の突撃場所を示す記念碑と、飯田大尉の勇敢さを称える立派な碑文が英語で記されている。建てられてからかなりの年月が経っているのに、いまなお綺麗に整備されていて、アメリカ海兵隊が飯田大尉に心より敬意を表していることがわかる。
この飯田大尉の記念碑は海兵隊基地の中にあり、一般観光客は行くことができないため、観光コースにもならず、日本人にはほとんど知られていない。しかし、ハワイにも特攻隊記念碑があることを知っておいてほしい。
そもそもアメリカの海兵隊というと、暴行事件など問題を起こす荒くれ野郎だというイメージが広まっているが、実は、いざ戦闘となれば、真っ先に戦地に飛び込んでいくためか、常に死を意識していて、武士のような人が多い。なによりも勇敢さを重んじているため、日本の特攻隊を含め日本軍人の勇敢さに心より敬意を表しているのだ。
(えざき・みちお)1962年、東京都生まれ。九州大学文学部哲学科卒業後、石原慎太郎衆議院議員の政策担当秘書など、複数の国会議員政策スタッフを務め、安全保障やインテリジェンス、近現代史研究に従事。主な著書に『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』『日本占領と「敗戦革命」の危機』『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』『緒方竹虎と日本のインテリジェンス』(いずれもPHP新書)、『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』『インテリジェンスで読み解く 米中と経済安保』(いずれも扶桑社)ほか多数。公式サイト、ツイッター@ezakimichio
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『インテリジェンスで読み解く 米中と経済安保』 経済的安全をいかに守るか? |
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