「松方弘樹さんの死は、日本の漁業界にとっても大きな損失」取材記者が語る
1月21日、入院して闘病中だった俳優の松方弘樹さんが脳リンパ腫で死去。松方さんには入院前、マグロなどの漁業資源保護関係の記事で週刊SPA!に何度も登場いただいていた。その後何度か本誌で漁業資源関係の記事を掲載するたびにメッセージ等を送るも、容態が思わしくないようで、入院後は面会することもコメントをいただくこともかなわなかった。
本誌は2009年11月22日、山口県萩市の離島・見島で開かれていた「萩クロマグロトーナメント」で、松方さんが300kgを超える巨大マグロを釣り上げ2年連続の優勝をした夜、インタビューを行った。
その時に同席したのは、松方さんの一本釣りの師匠だった元漁民の佐々木敦司さん。2人はマグロトーナメントの話だけではなく、マグロ資源の危機的状況について語り合ってもいた。
「人間の力だけで釣り上げるマグロ一本釣りは、水産資源に優しい“エコ”な漁法。それに比べて産卵期の魚や小さい魚を根こそぎ獲ってしまう『巻網漁』は、魚の枯渇につながる。日本も、ノルウェーやニュージーランドなど、海外並みの厳しい規制強化をすべきです」と松方さんは語った。
松方さんと言えば「本職は俳優ではなく、釣り人」というほどの釣り好きで有名だった。釣りの話だけでなく、漁業資源の話になると熱くなるのが印象的だった。
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