DMM亀山会長の儲け哲学「当たるビジネスはわからないけど、当たらないのはわかる」
エロからエコまで――。3Dプリンター、ロボット、家事代行とさまざまな事業展開で今や年商2000億円を誇る「DMM.com」。創業時から同社を率いる亀山敬司会長は、いかにビジネスを成功に導いたのか。儲けの哲学を聞いた。
――アダルト事業で蓄積した資金を生かし、今や多くの事業に参入されています。亀山会長には“カメチョク”と呼ばれる会長のトップダウンでビジネスをスタートアップできる人材がいるとも聞きました。DMMが新たにビジネスを始めるのは、そういった人材からなのでしょうか?
亀山:「会長、こんなビジネスがありますよ」と企画書を持ってくる連中が周りにたくさんいるし、もう一つは社内でアイディアを集めるプレゼン大会みたいなこともやっている。あとは飲み屋で飲んでいるときに勝手に集まってきて、そのとき喋ったアイディアとか(笑)。軽いノリで話して「面白いからやってみようか」と始まるものもあるよ。
――面白いか面白くないかというのは、会長がビジネスを始めるうえで大切な判断基準になっているのでしょうか?
亀山:儲かるか儲からないかは、もちろん考えるよ。それが1年後である必要はなくて、10年後でもいいけど。どうやって売るか、どのくらい儲かるかは計算する。でも、昔のビジネスモデルなら原価が100円だから200円で売って、儲けはいくらという計算ができたけど、そういうビジネスはすでにやり尽くされている。最近は、新しいインターネットビジネスをやろうとすると、マネタイズモデルのないものに挑戦しないといけない。
最初はそういう儲けの計算ができない若い連中をバカにしていた部分があったんだよ。「おまえら、商売やる気あるのか!」ってね。「面白いだけじゃダメだ」と言っていたんだけど、それが人を集めて世の中を変えることがけっこうあるんだと気付いた。例えば、FacebookとかYouTubeもそう。どこで稼ぐのかは、はっきりしていなかった。「人さえ集めればなんとかなる」っていうすごい甘い考えでスタートしたビジネスだと思うんだよね。

亀山会長が大切にするビジネス成功の判断基準は?
1
2
![]() |
『週刊SPA!2/14・21合併号(2/7発売)』 表紙の人/ 島崎遥香 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
「馬の目利きは“夢”と堅実さが重要」一口馬主界の風雲児、DMMバヌーシーが求める新馬
ダービーに2頭同時出走を果たして注目。DMMの一口馬主革命に迫る
DMM亀山会長の儲け哲学「面白そうなビジネスが集まる環境づくりが大切」
DMM亀山会長の儲け哲学「当たるビジネスはわからないけど、当たらないのはわかる」
セクシー女優が大集合!「真夏の夜の妖艶会」参加レポート
SKE48・熊崎晴香「全員が主役」12人選抜で見えたメンバーそれぞれの可能性
「急な出張」を理由に休んだPTA役員の“ズル休み”を目撃。スマホで隠し撮りをして本人に問い詰めた結果…
ママ友に“利用され続けた”30代女性。会計時に店員が言った「スッキリする一言」で縁を切ることができたワケ
上場企業を売却して得た20億円を“わずか2年で失った”ギャンブル中毒。「一度きりの人生、リスクを取って行動を起こしてみろ」
ゴミ屋敷から発見した「230万円で売れた“真っ黒のモノ”」の正体は…ゴミ清掃員芸人が語る「衝撃的なゴミ屋敷」の実態
「朝起きたら1.3億円が損切りされてた」。個人投資家が“1億円負け”で学んだ逆転のヒントとは
6歳の子供でも稼げるAI時代、副業YouTuberが明かす「将来生き残るための4箇条」
中学卒業後に15歳で社会へ。40代で超富裕層になった「みんなと合わせられない」男性の衝撃の半生
人気FPが伝えたい「いちばん大切なお金の守り方」。タイパ思考だと“基本的な知識”を得られない
金利上昇で定期預金の人気が復活!人気FPが教えるお得な投資法「1年物を“つないで”金利のピーク圏を狙え」
「文春砲をネットでリライトして200万儲けた」スクープおこぼれ商法の手口
松本人志報道で、文春はいくら儲かった?スキャンダル報道は苦労に見合うか
サイゼリヤはなぜ値上げせずに儲かる?原価率の謎を、吉野家の牛丼からコンビニコーヒーまで解き明かす
コンカフェ嬢の時給はコンビニ店員よりも安い!?それでも若い女性が集まってくる理由
郊外の一軒家がいつの間にか”農場”に…。ハマる若者が後を絶たない違法大麻「栽培ビジネス」の裏側
DMM亀山会長の儲け哲学「面白そうなビジネスが集まる環境づくりが大切」
DMM亀山会長の儲け哲学「当たるビジネスはわからないけど、当たらないのはわかる」
元マネーの虎・南原竜樹「“就職”を考え面接受けるも一社も受からず…」
負債11億…神田神保町の老舗「芳賀書店」の社長に21歳で就任した三代目。まず始めたことは身内を切ること
ベンチャー投資で年収1億円。「エンジェル投資家」が重要視するのは起業家の人柄