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アキラ100%のR-1優勝で見えた「ピン芸人評価の変化」をユウキロックが徹底解説

アキラ100%のR-1優勝で見えた「ピン芸人評価の変化」をユウキロックが徹底解説

石出奈々子

 最終決戦。多くのお笑いコンテストと同様、大会のルール上、シンプルに言えば、2回にわたって質の高いネタをしなければ優勝できないのが「R-1ぐらんぷり」。その部分で『ジブリ』という縛りで長尺の1人コントを当日2回披露した石出奈々子のインパクトが次第に薄くなってしまうのは仕方ないことだった。  サンシャイン池崎は「大声」という「唯一無二」の武器はそのままにネタを変えてきたが、こちらもグループ戦を超えるインパクトを残すことはできなかった。
アキラ100%のR-1優勝で見えた「ピン芸人評価の変化」をユウキロックが徹底解説

サンシャイン池崎

 そして、アキラ100%。裸という「唯一無二」。スリルという「唯一無二」。この2つの「唯一無二」をいろんな形で短く見せていく。これならば当日に2回ネタをしても問題はない。昨年のハリウッドザコシショウと同じ手法でグループ戦、最終決戦を戦い、アキラ100%は優勝の栄冠を勝ち取ることとなったのだった。  少し専門的な視点から勝因を分析したが、実際、アキラ100%が会場を一番沸かせていたので、文句のない優勝である。
アキラ100%のR-1優勝で見えた「ピン芸人評価の変化」をユウキロックが徹底解説

アキラ100%

 昨年に続き、ピン芸、「R−1ぐらんぷり」というものが変わってきたのかなとも感じる。今までのピン芸人の評価は簡単に言うと、「面白くて、クリエイティブ」という芸が評価されていたように思う。しかし、今は「唯一無二」。本来、芸人全員が考えて目指さなければならないこの「唯一無二」という部分が改めて年々強くなってきている。 「誰もやっていない。そして、面白い」。  これを考えて披露する。来年の「R-1ぐらんぷり」はもう始まっている。みんな頑張れ!!  コンテストでの栄光と挫折は芸人人生に大きな影響を与える。俺も芸人時代、「M-1」や「THE MANZAI」といった大会に翻弄されてきた。その詳細は……絶賛発売中の著書『芸人迷子』で書き綴っている。皆さん!! AmazonへGOだ!!!! 以上ユウキロックでした。センキュー!! 【ユウキロック】 1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト

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