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「見た目は女でも、頭の中は男」カリスマ男の娘・大島薫から見える世界とは?

 見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?

大島薫

大島薫

そもそも「男の娘」って言葉はいつ生まれた?


「男なのに元AV女優」という矛盾を孕んだ人生を歩んでいると、ふと思うことがある。一体全体「男」とか「女」というのは何で決まるのだろうか、と。

 申し遅れました。この度日刊SPA!でコラムを書くことになった大島薫です。今回は最初ということもあり、まず自己紹介をさせていただきます。ちなみに、普段コラムなどでは「です・ます調」で文章を書くことが多いのですが、せっかくなのでここでは「~だ調」で、ちょっと男らしく書いてみようかなと。

 さて、そもそも「男の娘」という存在を知らない人もいると思うので、まずは「男の娘」がどうやって生まれたのかを、少し解説。男の娘という言葉ができたのは2006年ごろとされている。どうみても女の子にしか見えない少年などのイラストを指して使われる、なんとなくの呼び名、それが男の娘。それまではネットスラングとして曖昧に使われることの多かったこの名称を、はっきりと冠したイベントが開催されたのが、2006年9月に行われた同人誌即売会「男の娘COSH☆H」だった。

 そのころからインターネットでも二次元ショタ属性の一ジャンルでしかなかった、女性に見える少年を男の娘と呼ぶのが定着し、瞬く間に浸透していくことになる。それに合わせ、実際に女装をした写真をネットに投稿する男性も現われ始め、二次元イラストだけの呼び名だった男の娘は三次元の男性にも使われることになっていった。まさに男の娘戦国時代の到来。当時15歳ごろのボクにとってもそれは転機と呼べる出来事で、自身が女装をしていくきっかけになった。

 あれよあれよと年月は進み、自分自身の「女装姿で生活していきたい」という欲求に気付いたのが23歳。性別適合手術や女性ホルモン治療を受けない、女装で生きる男性というアイデンティティを世間にアピールするため、AV女優という職業をいったん通過したのは必要な過程だったと考えている。

 だって、性器も出さずに「男です」と言っても、なんの証明にもなってないじゃないか。たとえば、普通の女性が「実は私は男です」と偽ってメディアに出ても、服を着ていれば本当はどっちなのか実際のところはわからないでしょ? 「シュレディンガーの猫」よろしく、男か女かはそのスカートの中身を観察してみるまでわからない。さしずめ「シュレディンガーの男の娘」といったところ。

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女を演じようとしたら、なぜか「男らしさ」も求められた

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