更新日:2022年08月25日 09:38
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女がイラッとする「余計な一言」を男が止められないワケ【カリスマ男の娘・大島薫】

男性は「自分の立場」をどうしても優先しがち

 よくボクの女性ファンがこんなことをツイッターに書き込んでいるのを見かける。 「今日街で大島薫くんを見かけた。プライベートっぽかったから声かけるの迷惑かなと思って、見てるだけにしといた!」  そういえば、たしかに街中で声をかけてくるのは圧倒的に男性ファンが多い(別にイヤではない)。しかし、女性ファンのほうはボクのことを考えて、自分の気持ちを抑えて声をかけないほうを選ぶ。これもまた、自分の立場か、相手の立場かの視点の違いだ。  先述の金沢の男性医師の書き込みの件、その他に「〇〇のパンチラ見れた♡」や「勃起フル勃起ビッシュビッシュ」などもあったそうだ。考えてみると、これも全て本人の視点の報告でしかない。「僕のお嫁さん」も、「パンチラが見れた」ことや、「勃起した」という事実も自分の中の考えや出来事だけで、それに対する相手の気持ちは度外視。相手がどう思うかよりも、自分がどう思うかが男にとっては一番大事。  言ってみれば、これはある意味で男の強みともいえる。相手にフラれても何度も追いかけ回して、結局結婚できた男性俳優もいた。男は自分の視点しか持たないからブレるということがない。だからこそ、相手の気持ちがわからない。  逆に色々な人の視点を持つ女性は大変だなとも思う。相手の気持ちが理解できるだけに、様々な想いも同時に抱え込んでしまう。他人の悩みを、自分の悩みのように考えてしまって、気付けば自分まで気持ちが落ち込んでしまうなんてこともあるだろう。だからこそ、相手の気持ちがわかる。  一長一短、適材適所。もし仮にいま落としたい女性がいる男性は、一旦相手の立場になって物を考えてみてはどうだろうか。異性という、自分には理解しがたい存在を好きになったのならば、その異性であるところの「女性に伝わる言葉」とはなにかを考えてみる。異性間でのトラブルは、案外そんな単純な視点の切り替えで上手くいったりするものなのかもしれない。これは、そんな「女性の世界の言葉」を覗き見たボクから、同じ男性諸君へのささやかなる進言だ。 【大島薫】 作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。著書に『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』(マイウェイ出版)。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru
1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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