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犬型ロボット「AIBO」のお葬式で100台供養――「弔いたい」と思うのは日本人なら当然の感情!?

プロの葬儀屋さんが目撃した現場とは…?

 みなさんは人形供養という言葉を聞いたことがあるでしょうか。  ずっと所有していた人形が寿命を迎えたから、もしくは引っ越しのため置く場所がなくなったから、という事情によって手放さざるをえないのだけれども、そのままゴミとして出してしまうには忍びないと考える方がたくさんいらっしゃるのです。  そのような人形をお寺に集めて、お坊さんがお経をあげて供養した後、お焚き上げという形で燃やすのです。つまり人間と同じようにお葬式を行って火葬するのです。  お葬式の当日来られないので事前に人形を預ける人もいますが、多くの人が人形のお葬式に立ち会われます。  余談ですが、このモノに魂が宿るというのは自然崇拝の一種でどちらかと言えば神道に近い考え方です。しかし、仏教形式でお葬式をしてしまうのが、いかにも日本人らしいです。  印象に残っているのは、人形供養にいらっしゃったある持ち主の発言です。人形は手厚く葬るにもかかわらず、「自分自身が亡くなった時は、お葬式はせずに火葬だけしてくれたらいいよ」と、おっしゃったのです。  確かにお葬式の原点が亡くなった他者を弔ってあげたいということにあるのなら、この発言にも一理あるのかもしれません。ただその持ち主の方のお葬式をあげたいという人もきっといるはず、と私は思うのですが。  AIBOのお葬式は今回で5回目とのことです。いずれ現存する全てのAIBOの葬儀が終わればこの儀式もなくなってしまうのでしょうか。しかし、ヒトと同じようにモノを弔いたい人がいるなら、AIBOの1周忌、3回忌などの法事を行いたいというオーナーがもしかすると出てくるかもしれません。 【赤城啓昭】 月間45万PVの「考える葬儀屋さんのブログ」管理人。現役の葬儀屋で、1000件以上の葬儀を担当。お葬式の担当のかたわら、葬儀業界のマーケティング分析、セミナー・企業研修・大学・専門学校での講演活動、エンディングノートの制作なども行う。ブログの内容をもとに、新たに約7割を書き下ろした初の著書『子供に迷惑をかけないお葬式の教科書』が7月2日より全国順次発売
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子供に迷惑をかけないお葬式の教科書

20年間に渡る実務で蓄積された知識と、とり行ってきた葬儀セミナーの内容が盛りだくさん





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