更新日:2017年07月29日 12:56
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休日の短パンおじさんが悩む「外出時のバッグをどうするか」問題

“今っぽい”短パンおじさんに見える小物入れは?

 続いては、ファッション界で活動する人たちから見た“今っぽい”短パンおじさんの小物入れを発表していきたい。 ・ミニショルダーバッグ  両手が空くことから、夏フェスやBBQなどのシーンを問わず、子ども連れにも便利なミニショルダーバッグ。もはや定番中の定番なので、迷ったらチョイスしたい。前出のスタイリスト、吉田圭佑氏が言うにはこうだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1368538 短パンバッグ5「ノースフェイスやパタゴニア、アークテリクスなどの高感度なブランドが間違いない。いまペンフィールドなんかもリブランディングして値段の割には大人路線になっているのでオススメです。低価格にも関わらず、ボトムやストラップ等に牛革が使われていたりと、ハイクオリティな仕上がり。また、レザー製のショルダーバッグは風格があり、おじさんに合う気がしますね」(吉田氏) 短パンバッグ6・サコッシュ  昨年の夏頃から流行の兆しを見せはじめた“サコッシュ”と呼ばれるバッグが注目を集めているらしい。デザイン的にはシンプルなクラッチバッグに近く、肩から掛けられるので手で持ち歩くストレスもない。今季は様々なショップでイチ押しアイテムとなっている。 「最近はバックパックの外ポケットが外せるようになっていて、それがサコッシュになるタイプも人気。例えば、アウトドアや旅先にバックパックで出掛けて、現地では外ポケットだったサコッシュを持ち歩く、みたいな活用方法ができるので便利ですよね」(吉田氏) 短パンバッグ7 一方で、アウトドア雑誌などで活動するファッションライター、金井幸男氏はこのように語る。 「薄くて軽く、財布やスマホ、タバコなどの最低限の荷物を持ち運べて、手ぶら感覚で出掛けることができるサコッシュ。“コンビニ袋以上バックパック未満”のユルさがいまの気分なのではないでしょうか。とはいえ、ファッション界が流行らせようとしている感じもあり、もうシンプルなバッグはすべて“サコッシュ”扱いだったり(笑)」(金井氏)  実際のところ、記者もセレクトショップで大プッシュされていたことからサコッシュを購入したので、その使い勝手について感想を述べておきたい。普段は旧型のクソ重たいノートパソコンをバックパックに入れて持ち運んでいる。財布や定期券を取り出すときは、いちいちバックパックをおろさねばならなかった。しかし、サコッシュを併用しはじめたところ、その必要がなくなり、思った以上に使いやすいことがわかった。  ポーターなどのブランドやショップのコラボ系は1万円前後と値は張るが、特に選ばなければ2千円程度でも売られている。今年っぽい短パンおじさんを目指すなら、選択肢のひとつとしてアリかもしれない。では、女性の意見も聞いてみたい。 「シンプルだから可もなく不可もなくって感じ。オシャレなのかはよくわからないけど、流行っているからいいんじゃない(笑)」(20代・OL) ・トートバッグ  様々なスタイルに合わせやすいトートバッグだが、前出のライターの金井氏は、短パンおじさんにとって「アリ」としながらも少し注意が必要だという。 「ヴィトンとかエルメス、グッチとかのハイブランドなら一部のおじさんがよく持っていますよね。旅行先のリゾート地とかモールならハマると思いますが、デイリーだと疑問。なんにせよ、短パンだと少し仰々しい恐れが大です。とはいえ、世代的にはバンソンのレザートートがテッパン。アメカジスタイルと同様、トレンドに左右されず、おじさんに似合います」(金井氏) 短パンバッグ8 前出のライター、井上キャバ男氏もトートバッグを愛用しているひとりだという。 「邪魔にならない程よいサイジングがグッドです。あと、肩にかけられるからバックパックのように手が空くのもメリット。ブランドにこだわりがなければ、なにより安くて、テキトーに扱えるからラクですよね。ニッ!」(キャバ男氏)

流行モノには注意が必要

 別におじさんだし、ワンランク上は目指さないほうが……と思いつつもオシャレに見せたくなるのが男というもの。小物入れは悩ましい問題である(笑)。  ファッション系のジャンルで活動する様々な人の意見を聞いてきた。ミニショルダーバッグやトートバッグなど、トレンドを問わずに使えるものがテッパンだ。一方で、今季はサコッシュなどの新しいトレンドが見えてきたものの、クラッチバッグが“イケてない”という意見が出るなど、流行モノにかんしては注意が必要といえそうだ。 <取材・文/藤井敦年>
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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