旅打ちギャンブラーが出会った「ギャンブル場の旨いメシ」
自慢するわけではないが記者は今から10年前、正真正銘のギャンブラーだった。ボートレースをメインに舟券で稼ぎ、各地の公営競技場を旅打ちするという、着の身着のままなフーテン生活をしてきたのである。そんな私が出会ったギャンブル場のギャンブルメシを紹介してみたいと思う。
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ギャンブル場のモツ煮はずっと煮込まれているため、たいていのギャンブル場でハズれることがない定番のメニューなのだが、各地のモツ煮を食べて私が得た結論は「地元のモツ煮がいちばん旨い!」ということだった。
ボートレース江戸川のモツ煮は「豚モツ煮」と「牛モツ煮」2種類あるのだが、記者は断然「豚モツ煮」をオススメする。その味わいはまるでバター。モツ煮といえば歯ごたえのあるホルモンと思われがちだが、やわらかくとろけるような食感と濃厚なアブラがバター感を生み出しているのだ。
私のオススメの食べ方は、「豚モツ煮定食」で一緒に出てくるご飯に、豚モツ皿のモツを上に汁ごと乗せて「豚モツ煮丼」にしてしまう食べ方。一滴残らず豚モツ煮のバター感をご飯に行き渡らせて食すのだ。胃に染みる極上の一品。
ちなみに、ご飯と豚モツ皿を単品で頼むと、定食より50円安くなる。味噌汁と漬物が付かないが、丼にするだけならば単品で頼むのが“通”だ。
川崎競馬場のやきそばは、公営ギャンブル好きの間では割と有名な定番メニューである。パックに山盛りで提供してくれるやきそばはボリューム満点。これはお得だしうまそうだ!と、すすってみると……「辛い!!!!!!」と雄叫びをあげたくなる辛さなのだ。この激辛の正体はコショウ。とにかく調理している人が遠慮なしに焼いてるそばからコショウをふりかけるため、とにかく辛い! 唐辛子の辛さとはまたひと味違った辛さにファンも多い一品だ。
味もボリュームも文句なし。ただ、辛い辛い。ヤミツキになるかどうかは一度食してみるといい。辛さで馬券勝負に気合が入るのも記者のオススメな理由だ。
名前だけ聞くと、ちょっとうまそうに聞こえるのが、京王閣の揚げまんじゅうだ。その中身はなんと、あんまんに衣をつけて揚げただけの一品。味も想像のとおり。ただし、これはうまくて食べるものではなく、縁起物の一品でもある。「アゲマンを喰う」を手軽にできるという男のロマンを具現化したメニューなのだ。だから肉まんではなく、アンが詰まってるあんまんを揚げている。170円でキミも「アゲマンを喰って」ほしい。
ギャンブルメシの定番、モツ煮はボートレース江戸川が秀逸!
コショウでむせる激辛の一皿、川崎競馬場のやきそば
男のロマンを体現する 京王閣競輪場の揚げまんじゅう
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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