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民泊売春!? SNSで出会ったOLと一線を越えたら、ヤクザ風の男が入ってきて…

 ところが、である。管理人室にいた初老の女性は、警察を呼ぶどころか、塚田さんに「罰金を支払え」と通告してきたのだという。 「何が起きたのか全くわかりませんでしたが、じつはマミのマンションは民泊物件だったのです。マンションの管理人からしてみれば、マミの部屋に入った私は契約違反を犯したことになると。ヤクザ風の男も割って入ってきて『俺の女に手を出した』だの『強姦』だの喚き散らしていて……。もうワケがわかりませんでした」  塚田さんは結局、警察を呼ぶわけにもいかず、マンション管理人には、同意書を書いたうえで迷惑料として5万円を支払い、男からは『警察に不法侵入と強姦で訴える』と脅され、言われるがままに20万円を渡した。高い勉強代だと思い諦めていた塚田さんのもとに、さらなる不幸が訪れたのは、先月の中頃だった。自宅に、身に覚えのない不動産屋から手紙が届いたのである。 「マミの部屋の“原状回復代”として、30万円の請求が届いたんです。部屋の主である不動産屋は、私が不法に女性の部屋に侵入し便所や風呂を使ったと言うんです。壁紙の張り替えや消毒の代金はマミが支払うべきだと主張しましたが、不動産屋はなぜか買春のことを知っていた。さらには『強姦は親告罪ではない』と畳み掛けてきたんです」  今年7月、強姦や強制わいせつの厳罰化が実施され、強姦罪や強制わいせつ罪は「強制性交等罪」に改められ、非親告罪化した。マミが訴え出ずとも、塚田さんの不法行為を知るマンション管理人や不動産屋が塚田さんのありもしない“強制性交”をでっち上げてしまうかもしれない……。そう恐れた塚田さんだったが、無視を決め込んでいると、今度は家にまで訪ねてきて、妻にまでコトの一部始終がバレてしまった。またしても言われるがままに30万円を支払い、互いにこれ以上関与しないという旨の念書も交わしたが、家庭内に居場所がなくなり、一連のゴタゴタで50万円近く失った塚田さん。  塚田さんが引っかかったのは、不動産屋までがグルとなり、法律改正や民泊といったグレーな環境をうまく使った、新たな“美人局システム”といえよう。悪い連中は、注目されるビジネスや、時として法律まで盾にして、一般人を陥れようとするのだ。 <取材・文/伊原忠夫>
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