PB商品充実のコンビニがスーパーを飲み込み始めた【コラムニスト木村和久】
一方、面白いマーケット展開をしているのが、珈琲市場です。以前はコンビニで売っている珈琲といえば、インスタントが主流でしたが、各珈琲メーカーの企業努力でペーパードリップ式のレギュラー珈琲が売れ始めているのです。これは味はもちろんのこと、1杯当たりの単価が低くなり、インスタントと勝負できる価格にまで下がってきたからです。
現在、大手有名ブランドのペーパードリップ式のレギュラー珈琲は200~240円ぐらいで6袋程度パッケージされています。実勢価格はもっと安いので1杯あたり30~35円程度ですか。これに引き換え、インスタント珈琲は600円程度の買い替えパックで、約30杯分。1杯20円ぐらいでしょうか。価格面ではインスタント珈琲がもちろん安いですが、1回に10円ちょっと乗せて、美味しいレギュラー珈琲が飲めるのなら、そっちがいいと思う人が増えています。
そんなわけで、いつの間にかレギュラー珈琲しか置かなくなった木村家ですが、ここでどのレギュラー珈琲がいいのか、各社飲み比べて見ました。味でいうと、もうこれは個人の好みで苦さ、マイルドさ、酸味など、好きに選べばいいと思います。所詮、嗜好品なのですから。
個人的には、別の観点でドトールの珈琲に決めました。何を大事にしたか。それは朝に珈琲を飲むので、お湯の浸透具合、つまり湯切れの良さを調べると、ドトールが一番さっと湯切れして時間をかけずに珈琲ができると分かりました。短時間で珈琲が入れれるわりには、味もしっかりしているし。ほか、ドリップペーパーの座り心地っていうの? よくペーパーがずれたり、破れたりするじゃないですか。それもほとんどないのが素晴らしいです。
ただ、残念なのはドトールのペーパードリップ式のレギュラー珈琲は、コンビニには置いてない。スーパーなら置いているんだけど、ほんと最近スーパーに行く頻度減っているから、それが面倒くさいですね。どこぞのコンビニでドトールのレギュラー珈琲を入れて下さい。すでに入れているなら、ぜひ教えてくださいね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦

木村和久
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』 1
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