仕事

スマホ世代の新人はオフィス電話の“保留”を知らない<2018年新入社員速報>

 最後は、時代だからかと思わざるを得ない事例が発生している。化粧品などの通信販売を行う企業に就職したNさんは都内の短大卒。商品の在庫管理などを行う部署に配属されたのだが、彼女は電話機の使い方がわからなかったと同じ部署の37歳の女性社員は語る。 「今の子は家電(いえでん、家の電話)がない家庭も多いんです。私たちの時代には必ず家電(いえでん)があり、使い方なんて当たり前に知っていることでした。でも今は違うみたいで、『保留』というものが何なのか、そのことから教えないといけないんですよ。また、保留の概念がないから、外部から電話があって上司に繋ぐ時も手で塞ぐことなく机に受話器を置いて、上司に向かって大声で叫んでいましたね……。  私たちの頃から徐々に肉付けして毎年更新している新入社員マニュアルに、保留の説明文が付け足されました。ここまで面倒を見なくちゃいけなくなったんですよね……」  他にも、『パソコンのブルーライトで目を酷使したくないから』と、サングラスをかけて仕事をしていた男性社員や、『窓際の席は日焼けするから席替えをしてほしい』と初日に上司に意見した女子社員など、多くの証言が出てきた。。  話を聞いた人は、『私たちの時代はこうじゃなかったのに……』と口を揃えてる。今回取り上げた新入社員は、まだ辞めていないだけかわいいものかもしれない。 取材・文/藤 文子 ― モンスター新入社員録 ―
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