「若者は貧困」VS「若者は甘えすぎ」論争…無知なオッサンたちがうざい
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
朝日新聞に掲載された「『お金の若者離れ』現実知って」という投書をきっかけに、「今の若者は甘えすぎ」との意見が出るなどネット上で大論争が勃発中だ。さらに「若者が甘えてると言うなら月15万円でやりくりしてみるといい」というツイートが大炎上。「大卒で月15万しか稼げない?」「転職しろ」などの意見があり議論は平行線だ。
いろいろと経験を積んでも、時間がたつとその経験とか常識って変化するものですよね。例えば、歴史の授業の内容とかも今は変わっていますし(※1)。
んで、昔と今は違うのに、世代論で「俺が若いころは、学費も自分で稼いでたのに、今の若いやつは云々」ってやつがあったりします。
文科省が発表している’14年の大学の年間平均授業料は、私大86万4000円、国立大53万5000円です。’75年だと、私大18万円、国立大3万6000円なので、私大だと年間68万円も違うし、4年間だと273万円も差が出るのですね。
「今と当時では、物価が違う!」ってな話もあると思いますが、’75年の大卒初任給は8万9300円(※2)、’17年は20万6100円なので(※3)、’75年だと2か月分の初任給で年間授業料が払えるけど、’17年だと初任給4か月分でも足りないんですよね。。。
んでも、こういう時代によって前提とする知識が変わることを理解しない人って、世の中には結構多かったりするんですよね。。。
ということで、朝日新聞への投書が話題になっていて、「月15万円でやりくりしてみるといい」というネット上の発言がツイッターで出たところ「月15万の会社に入った時点でお察し」とか論争が起きてるみたいです。

今の若者は甘えすぎか? 世代間での激論が勃発
時代ごとに前提知識が異なるのを理解できない人は多いのかも。。。
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
記事一覧へ
![]() | 『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』 仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う! 50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。 ![]() |
![]() | 『ざんねんなインターネット』 日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」! ![]() |
![]() | 『僕が親ならこう育てるね』 2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。 ![]() |
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
ひろゆきが断言!「非認知能力を養えなかった子は生きていけない」理由
ズルをしようと行列に割り込んできた人に「最後尾に並び直してください」と注意はNG。ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし――仰天ニュース特報
SKE48・熊崎晴香「勝って(噛んで)みせます!」7年ぶりの「じゃんけん大会」は惨敗
なぜ、億万長者はコンビニに行かないのか?非エリートでもマネできる「稼ぐ力」の正体
【ひろゆきの兵法 第4巻】不動産の相続は、損得で決めればいいと断言できるわけ
「服装で人を判断するのか」スウェット姿で研修に参加した新入社員の主張
真面目なのになぜかミスが多い新入社員…ゆるやかなモンスター?
入社1か月で調子こく大企業の新入社員たち…「影響力ある会社だから」
新人研修後に「辞めたい」と直訴した男子のトンデモ理由。学生かよ…
調子こいたベンチャー出身24歳が、大企業で通用しなかった理由
令和の若手会社員が考える「理想の会社・上司」に共通する特徴
「令和の若手社員」がお金よりも、出世よりも会社に求めていること
「若者は貧困」VS「若者は甘えすぎ」論争…無知なオッサンたちがうざい
民主主義のルール「声を上げない者が最大の負担を押しつけられる」
4年間で約42万円の学費値上げを発表した東京大学。「コスパ的に目指す価値はあるのか」現役東大生の見解は
“極端に低い”児童養護施設からの大学進学率「ガリ勉と馬鹿にされる空気が」当事者が感じた”見えない壁”
手取り12万円・ボーナス無しからの返済生活…奨学金を借りた漫画家が「30歳で200万円を返すまで」
早大院卒36歳で年収96万円の絶望…独身・実家暮らし、奨学金500万円が返せない
奨学金を借りた人々を取材して見えた「借りないとどうしようもなかった」人の多さ
大手企業を“新卒1年目で休職”した女性のその後。ひきこもりから「ミス・ジャパン」で“人生を取り戻した”軌跡
「やっぱり無理です」入社初日に退職届を出した“期待の新人”。上司も納得してしまった退職理由――仰天ニュース特報
入社式に母親同伴、辞めた理由もスゴかった…本当にいた驚きの新入社員――仰天ニュース特報
すぐに職場を辞めた18歳の新人女性の顛末。男子禁制の寮に彼氏を連れ込み…注意されたら「じゃあ、辞めます!」
初日から「もう無理」「辞めたい」医療現場ですぐに辞めてしまう新人と先輩の悲哀
この記者は、他にもこんな記事を書いています