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増え続けるサラリーマンの税負担。年収850万円の層が一番割を食う

800万円の壁を超えた先に税負担の意外な壁も待っている!


税 増え続けるサラリーマンの税負担。年収700万円台にも高い税負担が強いられているが、“一番の地獄”は少し先にあるという。

「’00年代以降、年収700万円以下の層の税負担額はほぼプラスマイナスゼロですが、700万円以上の層は相対的に増え続けています。もちろん700万円台の層にとって現在の税負担は決して軽いものではありません。しかし、今後さらに負担が増し苦しくなるのが年収850万円の層です」

 そう語るのは税理士の田中卓也氏。その理由は税制改正にあるという。

「’20年から適用される税制改正には、給与所得控除の減少が盛り込まれました。’20年分から一律で控除額が10万円引き下げられるほか、給与所得控除の上限が適用される年収が1200万円から850万円にまで引き下げ。さらに上限額も220万円から195万円にまで減ってしまいます」

 給与所得控除とは、税金の計算の際に収入から一定額を「経費」として差し引くもの。課税対象の所得が減って支払う税金が少なくなる、所得控除の一種だ。

「当然ながら、年収が850万円を少し超えただけの層が一番割を食うのが現実。また、850万円という頭打ちの基準が今後さらに引き下げられ、700万円台を直撃することも大いに考えられます」

 高年収を手にするためには、まず何より平均値を打破して「年収800万円」の壁を超える必要があるのは間違いない。しかし、壁を超えてもその周辺をうろちょろと停滞してしまうようでは、重い税負担に苦しめられるだけなのだ。

【税理士・田中卓也氏】
田中卓也税理士事務所代表。岡山商科大学非常勤講師。近著に『世界一簡単にできる確定申告 平成31年3月15日分』(TJMOOK)

― 年収800万円の壁を超えろ! ―





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