ブラック企業での経験が活きて年収1500万円に。稼ぐ40代男たちの働き方
大企業の冬の平均ボーナスは史上最高額を突破し、一見好況ともとれる日本経済。一方で、“稼ぐ者”と“稼げない者”の貧富の格差が広がっているとの指摘もある。では、稼いでいる人の働き方とは? 今回は40代の年収1000万円プレイヤーたちに総力取材を敢行した。
多くの人が家庭を持ち、子育てにも追われるのが40代。一般的なサラリーマンたちは、お小遣いも制限されながら日々を必死に生きるが、高年収の人々はどうか。3人の実例で迫る。
~年収1500万円・外資系IT企業勤務~
外資系IT企業に勤める井上俊哉さん(仮名・45歳)は、年収が1500万円を超えるが「生活は楽ではない」と語る。
「税金で4割持っていかれますし、36歳で結婚と同時に中古の戸建てを5000万円で購入したのでローンも残っているんです。さらに2人の娘にも恵まれてうれしいものの、生活はカツカツですね」
しかし井上さんは、逆境をはねのけてきたツワモノでもある。
「現在までに転職を2回経ているのですが、1つ前の会社が超ブラック企業でした(笑)。休みも一切なく、成績が悪ければつるし上げられ、何時間も人格否定されることは日常茶飯事。ただ、ここである意味、超合理的なビジネス思考とITのスキルを叩き込まれたのは大きかったです」
営業力と技術力を磨かれた井上さんは34歳のときに現在の会社へ移り、ステップアップを果たす。
「羽振りが良くなって心に余裕が生まれたからですかね。急にモテ始めたんですよ(笑)。ただその勢いで見えを張って家まで買っちゃったために苦しんでます。まだまだ稼がないとですね」
~年収1200万円・大手ゼネコン勤務~
東南アジアに単身赴任中の畑中修治さん(仮名・45歳)は、大手ゼネコンの社員。前職の外資系機械メーカーから29歳のときに転職したとか。給料は一旦下がったというが、なぜその選択を?
「外資系は収入がいい半面、常にクビを切られる可能性があるので、雇用が安定していた日本の会社を選んだんです。幸い3か国語が使えることと海外での営業経験が評価され、入社後はほとんどの期間を駐在員として過ごしています」
プール付きのコンドミニアムや運転手付きの車は会社が用意してくれ、駐在手当も手厚いとか。
「おかげで貯金は6年間で3000万円を超えましたが、帰国後のマイホーム購入と子供の学費を考えると全然足りないくらいですね。日本だと駐在手当がなく収入ダウンは確実なので、この単身赴任期間中にどれだけ稼げるかが勝負です。子供に会えないのは寂しいですけど、これも家族のためです」
年収にかかわらず、父は子供のために必死で働いているのだ。
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