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ラム酒にまつわる「海賊と海軍のエピソード」。『パイレーツ・オブ・カリビアン』でも

メジャーなラム酒ブランドは?

 ラム酒は色や味の濃さにより、分類されることがあります。透明がホワイトラム、琥珀色のゴールドラム、濃褐色のダークラムといった感じです。ホワイトラムを、ゴールドラムと並べてシルバーラムと呼ぶこともあります。風味が柔らかいとライトラム、濃厚なヘビーラム、その中間のライトラムという分類もあります。  ラム酒では「ロン・サカパ」「レモンハート」「マイヤーズ」「トロワ・リビエール」「ハバナクラブ」「キャプテンモルガン」といったブランドが有名です。  ラム酒ベースのカクテルもたくさんあります。ダイキリやXYZなどのショートカクテルをはじめ、モヒートやキューバリブレといったロングカクテルもあります。マイタイなど、トロピカルカクテルにもよく使われます。

筆者が大好きなダークラム「ロン サカパ 23」です。ストレートが最高ですが、ロックでも楽しめます

 日本でもラム酒を作っている蒸留所はいくつもあります。例えば、沖縄の伊江島には「イエラム サンタマリア」を作っている伊江島蒸留所があります。伊江島で作られたサトウキビだけを利用し、単式蒸留器を使って蒸留しています。一般的なラム酒はトラディショナル方式ですが、「イエラム サンタマリア」はサトウキビの絞り汁をそのまま使うアグリコール方式を採用しています。  蒸留後、ステンレスタンクで半年ほど眠らせたホワイトラムの「クリスタル」と、オーク樽で2~3年間熟成させた「ゴールド」を販売しています。どちらも、アルコール度数は37%とやや低めです。利用しているオーク樽は、ウイスキーの熟成に使われたものです。  筆者は、実際に蒸留所に伺ったことがあります。もともとは、アサヒビールが高バイオマス量サトウキビを利用したバイオエタノールの生産プロセスを研究するために作られた施設だったそうです。人数は少ないのですが、働いている方の情熱が凄かったのが印象的です。もちろん、「イエラム サンタマリア」は試飲したうえ、自宅用にも購入しています。とても美味しいラム酒です。

「イエラム サンタマリア」はクリスタルとゴールドが販売されています。5年熟成の「T17」は現在売り切れのようです

 今日は、ラム尽くしを楽しむことをオススメします。食前酒には、ラム&ミント&シュガーのモヒート。食中酒はサッポロビールが提唱する「ラムハイ」がぴったり。ラムのソーダ割りにカットレモンを入れたものです。これが甘くなく、食事に合うのです。食後は、ダイキリもしくはダークラムのロックなどはいかがでしょうか。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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