雑学

人生を変える「ここだけの話」を引き出す方法

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第101回

噂 仕事でもプライベートでも「ここだけの話」というものがあります。周囲の気配をうかがいながら、こっそりと語られるその内容は、物事の評価や人物の印象を一瞬で変えてしまいます。

 ある男性は実家のお墓まいりに行った時に、父親に「お前はもう知ってるんだよな?」と尋ねられました。なんのことかわからず、「何が?」と彼が聞き返すと、自分と二人の兄が腹違いだと打ち明けられて驚いたそうです。

 彼はその二人の兄との間に壁を感じていました。その影響か、人間関係全般に対して引っ込み思案なところがありました。現在はそんな自分を変えるべく、色々な集まりに積極的に参加するようになりました。

 私たちは直接的な原因を求めます。たとえば人間関係なら、自分と相手のどちらに問題があるのかを考えようとします。しかし、実は間接的な遠因の方が強く影響していて、それが無用な気後れや対立を招いています。その遠因が明らかになる機会が「ここだけの話」です。

 情報社会はこうした遠因から人を遠ざけます。私たちは「いつでも、どこでも、誰でも」という均質的な情報を求めています。「それをやればうまくいく」というインスタントな話を欲しがっています。しかし、そんなものはありません。他人を参考にして、自分なりの答えを出すしかないのです。

 情報社会は確かに便利です。家にいながら、ネットや本で色々と知ることができます。しかし、それで知ることができるのは全体のごく一部に過ぎません。ネットも本もパブリックなメディアです。あまりあれこれ話しすぎると、本人は良くても、周りに迷惑がかかります。そのため、語られる内容にも自然と制限がかかっています。

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「ここだけの話」を聞くには…

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