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うつ病と診断されたら負け組? 会社に退職を迫られる39歳商社マン

 日本社会はどこに向かうのか――。経済危機が迫るなか、市民の「格差」はより拡大し、令和時代の新たな「負け組」を生み出している。今回はサラリーマンが「うつ病」で休職したあとの厳しい現実を取材。負け組すら多様化した日本の今に迫る。

花形部署からの転落も時流だと割り切るべき

[令和版]負け組の衝撃

坂本直弘さん(仮名・39歳)

 うつ病による休職は、ときに過重労働も強いられる花形部署で起こりがちだ。競争に晒されるプレッシャーは、強靭なメンタルを自任していた人にも襲いかかる。名門のラグビー部を経て総合商社に入社した坂本直弘さん(仮名・39歳)は、南米赴任中に取引先とのトラブルからうつ病を発症、現在休職3か月目だという。 「どうしても苦手な担当者がいて、配置換えを訴える方便として『うつっぽい』と言ったら、即プロジェクトチームから外された。自分の代わりに30歳の後輩が抜擢され、モチベーションもどん底。  人事から『我慢して残るより、30代のうちに動いたほうが幸せになれる』と暗に退職を促され、まさか自分がそうなるとは思っていなかったので、ショックでした。復職に向けた交渉を続けていますが、安易に休職を希望した後悔で、さらにメンタルが削られています……」
[令和版]負け組の衝撃

平成最後の年は従来の治療薬では効果が得られない「新型うつ病」も注目された。令和になり、うつ病の種類はさらに複雑化しそうだ

 大手製薬など6社を経て、現在は外資系企業で人事部長を務める高井俊明氏(仮名・54歳)もこうしたケースは今後も多発すると予想する。 「企業の姿勢も過渡期ゆえ、働き盛りのロスジェネ世代がその歪みに左右される悲劇は続きます。休職よりいっそ転職する勇気を!」
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急増するうつ病復帰者は、会社の中で負け組なのか?
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