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4Gと比べて5Gはどれぐらいスゴイ? 普通の人が手を出すタイミングは?

5Gのエリアが広がらないのは、なぜ?

 とはいえ、現状5Gの一番のネックは対応エリアの狭さだ。都市圏のみというレベルではなく、ほとんど使える場所がないのだ。auやソフトバンクでサービスエリアマップを見てみると、対応している赤いところがわずかにあるだけ。夏以降の予定も都内のごく一部となっている。ドコモに至ってはスポットのリストしか表示していない。しかも、各地のドコモショップが入っていて、5Gサービスの苦しい状況が見えてしまう。  こうしたことの背景には、キャリアがお金をかけていないと言うよりも、5Gの特徴に原因がある。5Gの電波は4Gよりも飛びにくいのだ。1つの基地局で数百m程度しかカバーできないので、エリアを広げるにはたくさんの基地局が必要になってくる。しかも、新型コロナウイルスの影響で、基地局設置工事が断わられるケースも出てきている。  総務省は6月16日、5Gの基地局について2023年度末までの予定数を3倍に引き上げた。その支援として、各キャリアが基地局を急いで整備すれば、その費用の15%を法人税から控除するというものだ。さらに、法律を改正して、設置済みの4G基地局を5G用に使えるようにもするという。

もっとも使える範囲が広く見えるソフトバンクでもこの程度(ピンクが現在、黄色が夏以降予定)

 今のところ、5Gサービスと対応端末はあるのだが、手を出すレベルにない。今年秋に発売されると噂されているiPhone 12が5Gに対応すると言われているので、そのときまでに少なくとも都市圏で対応エリアが広がっているようなら、iPhone 12の購入を検討するぐらいで十分だと思う。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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