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東大合格には10歳から準備が必要。総課金額は1000万円以上に

大学受験以上に過酷な中学受験

 中学受験といってもその中身はまったく子供向けではありません。大学受験以上に過酷な生活が待っています。  まず、厳しい入塾テストをかいくぐって、名門塾の上位クラスに潜り込まなければ、難関中学合格の芽はありません。毎期行われるテストの結果によりクラスが変わるのは当たり前、順位によってクラス内での席順が変わります。1位の生徒から順番に座らされるので、教室における自分の“カースト”が一目瞭然になります。 東大受験 さらには、週に3日も4日も授業があるため、膨大な量の予習復習を行わなければなりません。友達の家に行ってジュースとお菓子をつまみながらまる一日ゲーム、次の日も遊ぶ約束をして帰る? そんな自由はありません。だって、塾の課題が終わらないから。  塾の課題が終わらない、もしくは進度についていけないから、別の塾に入れて補習をさせたり、家庭教師を雇ったりして対応するという家庭もあります。実際、僕はそのような生徒さんを何人も受け持ったことがあります。遊びたい盛りの彼らのやりたいことは、勉強とはまた別にあったようでしたが……。  灘中学や開成中学などの超名門中学校というところは、そういった地獄のサバイバルを勝ち抜いてきた“勝者”にのみ門戸を開くのです。  ちなみに、彼らの多くはこの中学受験を辛い思い出として語りません。なぜなら、そこで勝ち抜いてきた猛者だけが残るので、そこには輝かしい思い出しか残らないのです。

中学校入学 ― 名門進学塾鉄緑会に入塾

 やっと中学校に入れた! 厳しかった受験の冬も終わりだ! そう思っていませんか? 違います。多くの場合、子供はそう思っていても、親御さんのゴールはもっと先にあります。  中学校に入学すると、多くの子は目を回しながら勉強します。さすがは名門校、カリキュラムの進み方も“優秀”な生徒を前提として組まれます。僕も一度教科書や問題集を見せてもらったことがありましたが、中高どころか大学数学レベルの内容に触れている生徒もいました。一部の数学好きな子以外は置いてけぼりになっているようでしたが……。  少しでも気を抜けば置いていかれるような学校での授業に加えて、彼らには追加の勉強が待っています。そう、名門進学塾に入塾して、やはり勉強をするのです。 布施川天馬 鉄緑会という東大生合格者御用達の塾があります。そのホームページを見れば誇らしげに東大進学者数が載せられていますが、それはある意味で当然の結果です。  なぜなら、この塾に入れるのは一部の超名門中学校の子息のみだからです。頭のいい子たちを英才教育でさらに叩きのばして東大に入れるための塾、それが東大進学専門塾、鉄緑会なのです。  幸い比較的学費は安めなこの塾ですが、生徒に山のような課題と演習をこなさせる塾としても有名です。高校1年生の頃から東大の過去問を解き始めるようなペースで学習が進む鉄緑会はでも、やはりこの塾に通う我が子を補習用の塾に通わせるご家庭も数多くあります。  これが大学受験までの6年間続きます。小学校の塾費用、私立中高の学費、中高の塾費用、全部合わせれば1000万円はくだりません。補習用の塾を活用するならここに追加で数百万。途方もない出費です。これこそがエリート東大生の実態なのです。
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それでも東大に入りたいか?
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