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「もうラスト1点なんです」は意外と嘘じゃない。アパレル店員の本音と建前

★「これ私も買って着てるんですよ」

店員 ここ数年でアパレルも法令遵守をやっと徹底するようになってきました。 長い業界慣習であった「仕事着の自腹買い」は昨今、ずいぶん改善されています。10~20年前だとスタッフが着ている服はほぼすべてが私服でした。  給料から天引きで買わせるところが多く、多少の割引はあれどそのせいでスタッフは貧困にあえいでいたもの。薄給なのに高い洋服をかわされて……昼休憩をもやしとキャベツで乗り切ったのは私だけではないはずです。  しかし、最近は社会的にもそれらが問題視され、会社支給になる例が多くなりました。「半期に10万円分は支給します」など最低限の着こなしをお店が保証してくれるようになりました。

会社支給で着ている場合も…

「これ私も買って着てるんですよ」  なので、10年前なら本当だったでしょうが、最近は疑問かもしれません。お店支給、会社支給の洋服を「店着」と呼び、訴求に手段にもなっています。  ただし、帰宅時には脱いでお店に置いて帰っていることも多いので「買って着てる」とは言い難い。このセールストークは疑問を覚えてもいいかもしれませんね。  以上、アパレルの嘘と本当、お届けしました。  コロナ禍ではこうしたスタッフとの駆け引きも楽しめず、寂しいばかり。早く世界が元どおりになり、店員さんとの駆け引きに頭を使う日々が戻ってきてほしいと願います。
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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