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『呪術廻戦』五条悟は「営業マンとしても優秀」と話し方のプロが考える理由

「蒼」を意識的に取り入れる必要があるワケ

プレゼン ところが、ここに問題があります。よほど興味のあるネタや、興味のある人の話でなければ聞き手は「聞いてられない」という状態になってしまうのです。聞き手は話をする人に興味があるのではなく、聞き手である自分自身のことに興味があるものです。  そこで登場するのが、術式順転の「蒼」です。具体的には「あなたはどう思いますか?」「あなたの問題にこう役立ちます」「あなたはどう感じますか?」といった話し方になります。  自分の意識のフォーカスを聞き手である相手に向けておき、聞き手である外側から、自分に向かって情報を集めるような効果があります。これによって聞き手の興味や関心を維持することができるのです。

「意識のフォーカス」を切り替える

 よくあるプレゼンの場では「情報発信をしよう」「用意した原稿を読もう」とするあまり、自分のことを語りまくる一方通行の「赫」になりがちですが、相手の興味、関心をあつめる「蒼」も使うことが必要となります。  では「蒼」と「赫」の両方を使った例を挙げましょう。 〇もっとコミュニケーションがうまくなったらいいと思いませんか?(蒼:フォーカスを相手、情報は相手から自分へ流れる) 〇私も話すことがコンプレックスで、いろいろと勉強しました(赫:フォーカスを自分、情報は自分から相手に流れる) 〇ちょっと意識するだけで格段にうまくなるコツに興味ありますか?(蒼:フォーカスを相手、情報は相手から自分へ流れる) 〇今回は相手に伝えるうえで重要なポイントを3つお伝えします(赫:フォーカスを自分、情報は自分から相手に流れる)  このように意識のフォーカスと、相手、自分、相手、自分と切り替えていくのがポイントです。
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五条悟の「茈」は何がスゴいのか?
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