凡人が30代で「FIRE」を実現する方法。20代で2度の倒産を経験した男の逆転劇
「心身が若いうちからストレスのない日々を送りたい」と、FIRE(経済的自立早期リタイア)を願う人が増える昨今。そんななか、悠々自適に過ごす環境と経済的な安定を確保しつつ、仕事量をセーブし、自らが理想とする「半分FIRE」を実践するのが森公平氏だ。
現在、36歳の森氏はオンラインスクールや講座の企画・運営を行う株式会社グロッジ代表取締役。昨年10月に沖縄へと移住し、ほぼフルリモートと月1回の出社で悠々自適な“ハーフリタイア”生活を送っている。そんな森氏に「半分FIRE」生活に至った理由やその経緯を聞いた。
東京の会社を運営しながらも住まいは沖縄。オフィスに出社するのは月に1回程度。そんなゆとりある生活を送る森氏。
「オンラインマーケティングの会社を運営しているのですが、事業収入や資産がある程度安定してきたため、昨年10月末から沖縄に妻と2人で移住しました。現在は朝7時に起きて、早めの時間帯と夕方に3~4時間ほど仕事をしています。月に1回、東京に行っていますが、それ以外の時間は海を散歩したり、のんびり海外ドラマを見たり、ダイビングのライセンスを取ったり……東京の生活とは真逆の日々を楽しんでいます」
事業はすべて社員に任せ、完全にリタイアをするという選択肢もあったはずだが、あえて「仕事量を減らしつつも、仕事は続ける」という道を選んだ理由はなぜなのか。
「これまで社長である自分がやっていた仕事を社員たちに任せることで、彼らが大きく成長できるんじゃないかという考えが以前からありました。いずれは社内にある部署を会社化して、社員たちにそれぞれ社長をやってもらい、大きなグループ会社を作りたいとも考えています。コロナ禍でオンライン化が進んだことも追い風になり、今のスタイルを選びました」
現在でこそ、順風満帆な日々を送っている森氏だが、今日に至るまでには2度の倒産を経験している。
「2007年に東証一部上場の金融機関に新卒で入社したんですが、入社の翌年にリーマンショックで経営破綻してしまって。そこで、『大手がダメならベンチャーに行こう!』と、次はベンチャー企業に入ったんですが、2013年にこちらも倒産しました。このとき、『一部上場企業でもベンチャーでも潰れるときは潰れる。自分一人でも生きていけるスキルを身に着けるべきだ』と痛感し、目を付けたのが副業で運営していたブログでした」
ブログはあくまで会社員生活のすき間時間を縫って細々と運営していたものの、倒産によって無職になった際には月額収入が10万円にのぼっていた。
「10万円稼げたなら、本気でやればもっと稼げるんじゃないかと思ったんですよね。そして、これを契機に『会社を問わず、どこでも通用するスキルを磨こう』と考え、ブログ運営のほか、さまざまなオンラインマーケティングに挑戦しました。2014年にはオンラインスクールの集客支援を中心としたマーケティング会社を設立したんです」
会社をもっと大きくするために選んだ「リモート経営」
20代で2度の倒産を経験して気づいたこと
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