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ごはんが、ワインがとまらない。浅草・路地裏の絶品タレ焼肉と亀有・下町のイタリアンは本当に旨かった

居酒屋のようなイタリアン

osteria luce

黒板メニューに書かれた料理は読んでいるだけでお腹が空く

 東京の東には、いい酒場はあっても、おいしいイタリアンはないという話をしていたら、「近所にあるよ!」と亀有の住人が教えてくれたのが、このお店「Osteria Luce」。店名の「オステリア」はイタリア語で「居酒屋」だから、酒場じゃん!と思ったら、お酒は自然派のイタリアワインとクラフトビールが中心で、そのラインアップは超マニアック。 「細かいことは考えずにとりあえず行ってみて!こんなところにこんな店が!?」と思わずにいられない。
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イタリアの自然派ワインはグラス10種類、ボトル70種類のほかデカンタなどでも楽しめる

ワインが止まらない素材の味を引き出した料理

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Osteria Luceのシェフ、馬場澄人さんと奥さまのまゆみさん。2人はリストランテ文流で修業時代に知り合ったとか

「見た目に美しい料理は他のお店にお任せします。朴訥とした家庭料理がうちらしさかな」  店主の馬場澄人さんが話すように、色止めはせず、くたくたになるまで煮っぱなしのいんげんだったり、どろどろに煮くずしたリッボリータだったり。素朴で目にも胃にも優しく、しみじみと味わい深い。毎日でも食べたくなる味。
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名物「野菜のイタリア惣菜」は調理法もさまざまな野菜が約10種類と盛りだくさん。これだけでボトル半分は飲める!?

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「大山鶏のレモンバターソース」は胸肉なのにふわっふわ

 それでいて料理はどれもきっちり塩が決まっていて、ワインを飲まずにはいられない。
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”リッボリータ”と呼ばれる「冬野菜と豆、パンのトスカーナ風煮込み」はイタリアの家庭料理

 イタリアンは素材を大事にする料理。フレンチみたいにソースを食べる文化じゃなくて、素材の旨みを味わうから塩がとても大事になる。だからイタリアンのシェフって塩の見極めとセンスが問われるのだけど、馬場さんのセンス、本当にたまらない。
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「千住ねぎのパスタ」はショートでもロングでもオーダー可能。パスタは10g単位で好きな量だけ頼めるのが嬉しい

文/ツレヅレハナコ 構成/長谷川大祐(SPA!編集部)
食と酒と旅をこよなく愛する編集者。雑誌などのメディアやTwitter、Instagramでレシピや美味しいお店を発信中。新刊『ツレヅレハナコの2素材で私つまみ』がKADOKAWAより好評発売中。他にも『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ!』(光文社)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など著書多数。Twitter@turehana instagram@turehana1

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