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安倍元首相を吉田茂元首相に匹敵すると誰もが認めるであろうか/倉山満

岸田首相が国葬に自信満々なのは、法制局からお墨付きを得たから

 内閣法制局とは、日ごろは政府提出法案のすべてに目を光らせている役所だ。彼らの審査を通らねば、政府はその法案を出せない。また、政府の法律解釈を司り、彼らが目を光らせているから、日本国の法令には矛盾が無いことになっている。  事実、その権威は絶大で、岸田首相が自信満々な根拠は、法制局からお墨付きを得たからだ。彼らができないと言えばできないが、できると言えばできる。要するに、歴代首相は内閣法制局に、やっていいことを決めてもらってきたのだ。  そもそも法律とは何か。「権力者がやっていいことの根拠」である。それを選挙で選ばれた総理大臣が、官僚に解釈を委ねてしまっては、国民が権力者に白紙委任しているのと同じではないか。  野党は閉会中審査を求めているようだが、マトモな追及を行うべし。
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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