更新日:2015年02月08日 10:04
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小向美奈子再逮捕で浮上した「イラン人覚せい剤ルート」って何?

小向美奈子再逮捕で浮上した「イラン人覚せい剤ルート」って何?

『いっぱい、ごめんネ。』(小向美奈子)

 09年2月に覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われ、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた元グラビアアイドルの小向美奈子容疑者。麻薬特例法違反の容疑で逮捕状が出ていた小向容疑者は、自宅で覚せい剤所持の疑いで、現行犯逮捕された。  警視庁によれば、昨年10月に逮捕されたイラン人覚せい剤密売グループの1人が、「小向に覚せい剤を売った」と供述したことで捜査が進められたわけであるが、気になるのは、覚せい剤取締法違反のニュースが流れるたびに入手先として浮かび上がる「イラン人麻薬密売組織」という存在。  都内の麻薬密売事情に詳しく、自身も覚せい剤使用違反で逮捕歴のある、企業舎弟のX氏(41歳)に話を聞いた。 「俗にいうイラン人ルートっていうのは、末端の小売りグループの総称。麻薬自体をイラン本国から密輸してくるわけじゃなくて、送られてくるのは“人”だけ。はっきりとした規模はわからないけど、常時20人近くのプッシャー(売人)が都内を中心に活動しているよ。彼らにとっては顧客の携帯電話の番号が生命線。そのデータベースさえ維持できていれば、いくら摘発されようが、次から次へと本国から人員を補充するだけだからね」  携帯番号が顧客の会員番号となる。プッシャーの連絡先を知って、「○○さんの紹介ですが」と伝えたところで、「ダレだ、ソレ? 携帯番号を言え」となるわけだ。 「入れ替わりのきく連中だから、総じて日本語力は乏しい。電話をかけても『ナニが欲しい? いくら買う?』だけだから。欲しいブツと量を伝えると、場所と時間を指定される。場所は渋谷や池袋のようなターミナル駅ではなく、恵比寿や代々木上原などの周辺駅から、徒歩10分程度の住宅街を指定されることが普通。時間は18時から24時の間が一般的。あいつら余裕でバカだからランニング中や犬の散歩を装って来るんだけど、『余計目立つよ』って忠告してやったことがある。閑静な住宅街で売買中に、犬にワンワン吠えられたこともあったしね(笑)」  連絡先さえわかれば、いともたやすく麻薬が入手できるというわけだ。たとえ末端のイラン人プッシャーを覚せい剤取締法の営利目的譲渡で逮捕したところで、次から次へと人員が補充されるのでは、組織が廃れることなく維持されている理由もわかる。では、やはり大物芸能人や実業家の逮捕で報じられる「イラン人が入手した」という供述に嘘はないということか。 「もちろん、身近な人間や日本人のプッシャーから入手するケースのほうが多い。ただ、警察の取り調べに対して『日本人の○○さんから買いました』なんて言うと、あとでどんな報復に遭うかわからない。だから頭のいい常習者は、ブツの大半を知り合いの日本人から入手していたとしても、予防策としてイラン人の連絡先だけは押さえといて、『イラン人から買いました』って供述するわけ。でも、小向の場合は普通にイラン人から入手した可能性が高いと思う。彼女の常習者ぶりは仲間内でも有名だったけど、特に警察に目をつけられたのは、11年1月に2度目の逮捕状が出て、マニラに高飛びしたとき。このときは小向の携帯電話から、頻繁にイラン人プッシャーに入電があったことから捜査に繋がったんだけど、そのときの彼女の言い逃れがひどくて『彼に連絡したのは人生相談のため』って(笑)。『日本語もろくに通じないイラン人に、なんの相談するんだよ』と話題になった。警察からすれば『なめんな』って感じだろうね。そこからずっとマークされてたんじゃないかな」  あるときはお手軽な麻薬入手先、あるときは言い逃れの隠れ蓑にされる、イラン人覚せい剤ルートという存在。ともあれ、「懲りない」という言葉がしっくりくる小向容疑者には、厳しく長い懲役生活が待っている。 <取材・文/スギナミ>
いっぱい、ごめんネ。

出会い、別れ、初体験、流産、暴力、ドラッグ…トップアイドルは奈落の底に堕ちていく。

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