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株主優待のプロ・桐谷広人氏の“ブレない”生き方。資産家なのにゴミ部屋暮らし!?

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その78 ―


桐谷広人氏

桐谷広人氏

 桐谷広人さんという、おじさんをご存じだろうか。名字からして、桐谷美鈴の親戚と思うかもしれないが、それは全然関係ない。65歳で頭が薄く、よくランニング姿で自転車に乗ってる人だ。そういう人、よくいるけど、このあまり風采のあがらないおじさんが、今じゃテレビで大人気である。

 もともとは将棋のプロ棋士で、今は株の優待券のみで生活している、おじさんということで、マツコ・デラックスがMCの番組コーナーでブレイク中だ。株で絶好調の時は、約3億円持っていたが、リーマンショックの暴落につきあってしまい、5000万円に減少。これじゃ食えないというので、頭に来た桐谷さんは、優待券が貰える株を買い、例えばお米をくれるとか、ボウリングができるとか、ハンバーガーが食べれるとか、その類の優待券を集め、それのみで生活している。

人生 ただ現在の株価でいうと、アベノミクスの恩恵で資産は2億円弱にはね上がり、実は換金した方が得かとも思うんだが、それをしないのが桐谷さんの凄さである。

 もう充分金持ちだから、多少は演出が入ってんじゃないのと疑りたくなる。そう思いつつも、久々テレビに登場した桐谷さんを見たら、今度はあまりにも汚い部屋の掃除と来たもんだ。資産家だから、豪邸に住んでると思ったら、1LDKのゴミ屋敷に近い部屋に22年もいた。これを見て、この人は演出なしの、まんまの人なんだなと、妙に納得したものだ。

 実は今年の春に、株雑誌のパーティで桐谷さんと会っている。立ち話をしてる時に、多少突っ込んでみたが、せいぜい「テレビ局からは、今プッシュしているので、あまりほかで活躍しないようにと言われて、困っております」と、正直なことを言ってくる。やっぱり天然なんだなあ。

 人生、お金があっても生活スタイルを変えないって、なかなか出来ないことですよ。もしあなたが65歳で、2億円あったらどうします。残り20年の人生としても、毎年1000万円の収入、遊んで暮らせるじゃん。生活費が家賃含めて30万円としても、月50万円の小遣い。もうゴルフして、キャバクラや風俗に行って、毎日回転寿司食べてもお釣りが来ますよ。

 元々勝負師やギャンブラーって、勝負でお金を得ることに全エネルギーを使うが、その使い道を合理的に考える習性はないようだ。おそらく桐谷さんも、ギャンブラーのDNAが入ってるんだろう。

 名前が売れようが、資産が倍増しようが、マイペースでブレない桐谷さんは素敵だ。桐谷さんと私は、年齢で言うと、ちょうど10歳の開きがある。だから桐谷さんは、自分の将来の生き方の指標になると思う。もし10年後、資産が増えていたとき、ブレない生活が自分には出来るか?そう問いかけてられているような気がする。

木村和久

木村和久

 そんなわけで、この記事を見ている方が30代か、40代かは知りませんが、約10歳年上の素敵な先輩、あるいは有名人などを見つけて、自分の10年後をイメージして欲しい。

 素敵な先輩は、あなたの人生の道しるべに、必ずやなりますぞ。

■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦




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