「ドリアンとアルコール」の食べ合わせNGって本当?
―[日常に潜む[混ぜたらキケン]図鑑]―
ウナギと梅干し、スイカに天ぷら、アサリと松茸といったいわゆるNGと言われる「食べ合わせ」。実際、体にどう影響するのか、管理栄養士・梅原祥太さんに聞いてみた。
◆ドリアン×アルコール飲料
「ドリアンとアルコールの食べ合わせは、死に至るほどのことはありませんが、アルコールの作用で、胃の中でドリアンが発酵したような状態となって膨満感などが出る場合があり、気分が悪くなることがあります」
ただ、そもそもドリアンを酒のつまみに、というシチュエーションからして稀有な事例とは言えるかも。
◆トマト×キュウリ
「ビタミンCを豊富に含むトマトですが、 キュウリに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、トマトのビタミンCを酸化して壊す働きがあります。この影響を少なくするには、酢と合わせると効果的です。酢はアスコルビナーゼの活性を抑え、ビタミンCの破壊を抑えます」
ビネガー入りのドレッシングなら、その機能を果たしそうだ。
<ドクター・クラレの実験室>
●メントス+コーラ(ノーマル)orコーラ(無糖)
YouTubeの動画投稿などで話題のメントスとコーラの組み合わせ。「メントスガイザー」とも呼ばれ、炭酸が天高く噴き上がるさまは壮観だ。実験のため、場所を屋外へ。まず普通のコーラで実験。メントスを3~4粒入れると、しばらくして炭酸が勢いよく噴出した。次は無糖へ。同じ手順を踏んだが、炭酸の噴き上がる勢いと高さは、ノーマルの倍以上だった。この威力で、中国ではメントスコーラでの入院報告(真偽不明)もあり、同時摂取はオススメしない。
【ヘルドクター ドクター・クラレ氏】
危ない化学が大好きで、自著が有害図書に指定されることもしばしばの「不良科学者」。著書に『図解 アリエナイ理科ノ教科書』シリーズなどがある
ー 日常に潜む[混ぜたらキケン]図鑑 ー
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