40代独身男に襲いかかる“正月帰省鬱”の正体とは? 「実家の居心地の悪さにメンタルを削られる……」
実家に帰省している人が多い正月のこの時期、親戚と顔を合わせる機会は必然的に増える。そこで悩みの種となるのが、普段は会わない年配の親戚との会話。年に1〜2度しか会わない彼らにとって、東京から来た甥や姪の近況は最大の関心事。
だが、問題は彼らの質問が往々にして触れてはほしくないセンシティブな話題であることが少なくないこと。
「いまは大学3年生?就職活動はどの業界に行きたいの?」
「具体的にどんな仕事してるの?営業?」
「公務員目指すのはやめたんだっけ?」
とはいえ、このようなキャリアにかんする質問に対しては、ウソも含めてまともに答えることはできる。だが、多くの30代以上の独身男女を悩ませるのが結婚や恋愛にかんする質問だ。
「まだ結婚しないの?」
「誰かいい相手はいないの?」
「いま彼氏はいるんだっけ?」
こうした職場で聞かれれば一発でセクハラ認定される質問も、保守的な考えを持つ非都市部の親戚が集まる場では、なぜか問題視されないことが多いという。
一般に、こうした結婚にかんするセンシティブな話題は30歳前後の独身女性にとっての悩みの種として語られがちだ。
だが、彼女たちと同じように、いやそれ以上に結婚にかんする話題に悩まされている人たちがいる。それが40歳前後の独身男性。内閣府のデータによると、25〜29歳で71.8%だった男性の未婚率は、35〜39歳では35.6%にまで下がる(平成27年版 少子化社会対策白書)。つまり、未婚男性は35歳をこえると約3人に1人の少数派になるのだ。
結果、アラフォー中年独身男性は年配の親戚からは「マイノリティ」として不思議な目で見られると同時に結婚に関する答えづらい質問を多く受けることになり、それが彼らの「正月鬱」の原因となっているのだ。
「まだ結婚しないの?」
アラフォー独身おっさんが実家帰省に苦しんでいた!
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ