顧客に駐車場の雪かきまでさせられる…トラックディーラー営業マンの悲劇
「ブラック企業」は数多いが、時にそのブラックさは、「過剰なサービス」が要因となっていることがある。モンスター客や取引先の過剰要求、便利すぎるシステムなどでパンク寸前の現場の悲鳴に耳を傾けてみた!
物流業界が過剰サービスを求められて疲弊するなか、彼らにトラックを供給するディーラーの現場も過酷さが増す一方だという。
「トラックの場合はディーラーが車検から修理まですべてに対応するのが原則。顧客である運送業者は24時間休みなく動いているので、我々ディーラーの営業マンも事実上ほとんど休みナシのアフターサービスをするんです」
こう話すのは、大手トラックメーカーの下請けディーラーの営業担当。深夜や休日に仕事用の携帯が鳴ることも珍しくないのだとか。
「もちろん年末年始も関係ありません。大晦日に『ウチのトラックに不具合があったみたいだから朝までになんとかしてくれ』とか、上司から『今すぐ飛行機で宮崎まで飛べ!』なんて言われることも。実際の修理などは整備士がするのですが、『無理を聞いてこっちに押し付けるのが営業か!』と怒られて、板挟みですよ」
これだけならまだしも、直接仕事と関係のないサービスにも対応しなければならない。
「顧客が取引先から押し付けられた商品の購入、販促活動の手伝い、駐車場の雪かきまで……。営業というよりは雑用ですね。アフターサービスの意味が変わってますよ」
車好きが多いディーラーの営業マンだが、ことトラックに関しては心が強くないと厳しそうだ。
【現場の悲鳴】
トラックが売れてからサービス地獄が始まる
― [便利すぎるサービス]現場は崩壊寸前! ―
24時間・年中無休で急遽地方に飛ぶことも
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