更新日:2017年05月10日 23:49
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家電はどこまで値切れるのか? ヤマダ、ビック、ヨドバシ+ドンキで同時値切りを敢行してみた

家電や家具の買い替えに引っ越し……高額な出費を迫られたとき、同じものなら最安値でゲットして得したいのが人間の心情。ネット通販が台頭する現在、店頭の表示価格のまま支払うのは損している!? そこで今回、“家電のプロ”に聞いた値切りの交渉術を実践してみた! ※価格は3月19~26日までのもので、税抜き実質表記です。交渉によって必ずしも同価格になるとは限りません。

ヤマダ、ビック、ヨドバシ+ドンキで価格対抗

秋葉原の電気街

秋葉原の電気街

 「店に行くのは土日祝日」「やる気のある店員に速やかに交渉」など、プロから“正しい”方法での値切りを教わった記者4人。実際に値切りに挑戦すべく、3月下旬の日曜夕方に集結し、池袋に本店を置く業界トップ2のヤマダ電機とビックカメラ、そして家電の街・秋葉原のヨドバシカメラ(業界4位)+ドン・キホーテで同時値切りを敢行した。  商品は「ビエラ32型テレビ」。店頭価格はなんとドン・キホーテが最安値で3万3800円。激安の殿堂の底力を思い知らされる価格だ。早速情報を共有しつつ各店舗で価格.comの最安値3万3704円を提示し、若手店員を相手に交渉を開始した。  ここで先に手を挙げたのが、ヤマダ電機だ。提示は3万9815円+ポイント13%還元(実質3万4639円)で、価格.comの最安値にかなり近づいた額。  続いて対抗に名乗りを上げたのは、ヤマダ電機と同じく池袋に本丸を構えるビックカメラ。3万8889円+ポイント13%還元(実質3万3429円)と、最安値を更新してきた。するとこの価格に対して、ドン・キホーテが「ウチは現在の販売価格が本当に限界いっぱいで……」と早々に脱落。  ヤマダ電機は同額に14%還元(実質3万3445円)+設置料無料(送料込み2700円相当)で応戦してきた。ビックカメラも再びこれに反応。「ヤマダさんがそこまでやるなら」と、3万6852円+ポイント14%還元(実質3万1693円)を提示し、ついに価格.comの最安値を下回る条件だ。この時点でヨドバシカメラが、実質3万2872円が限界で白旗。  秋葉原勢が陥落し、ここらが限界かと思った矢先、さらに対抗に乗り出したのはやはり最大手・ヤマダ電機。ビックカメラの同額にすると申し出てきた。戦況はついに膠着状態に。そこで最後のキラーワード「あとポイント1%でも増えれば即決します」を使用。するとビックカメラが、先ほどと同じ3万6852円に、ポイント15%還元(実質3万882円)を絞り出した。これに対してヤマダ電機は「ビックさんやりすぎですよ……」と追撃を断念。今回の対決はビックカメラに軍配で、最安値も大きく更新。自己流で挑んだヤマダ電機の店頭価格からすると、約24%+送料・設置料無料の値切りに成功することができた。  結果に、家電のプロ2人からは「家電激戦区で交渉したのも正解」(家電ライターの白石ひろあき氏)、「家電の値切りの限界は通常20%。超えたのはすごい(笑)」(家電・ITジャーナリストの西田宗千佳氏)とのこと。四つ巴の闘いも決着し、最安値を追求したテレビ値切り劇場はこれにて閉幕。 ●交渉結果 4万762円→3万882円 送料・設置料は各社2000~3000円程度。この無料分を換算すれば値引き幅はさらに拡大し、30%に迫る
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続いては一眼レフカメラで挑戦
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