AKB48劇場や秋葉原ディアステージをはじめ、街の小さな劇場から人気アイドルグループが生まれるケースは多い。その最新版になるかもしれないのが、新宿・歌舞伎町に誕生したアイドル劇場「かかかぶぶぶききき!!!シアター」だ。
この育成型ライブシアターは昨年10月に総工費2億円をかけてオープン。アイドルグループのライブを見つつ、お酒まで楽しめるという。
“ザ・夜の街”から、どんなアイドルが羽ばたこうとしているのか。早速、行ってみた。
総工費2億円も納得の圧倒的な迫力のライブ
向かった先は新宿区役所の隣のビル。4階に上がり看板が掲げられたドアをくぐると、そこはまさに劇場だった。
黒ベースの客席シートと防音壁が並び、T字に伸びたステージの奥には長さ5mほどの巨大LEDビジョン。あまりの本格的な雰囲気に、場末のショーパブをイメージして来ると面食らいそうだ。この劇場で連日連夜ライブを披露しているのが、店と同名のアイドルグループ「かかかぶぶぶききき!!!(以下、『かかか』)」のメンバーだ。“歌舞伎町から、世界へ”をコンセプトに、昨年行われたオーディションではなんと約1000人が応募。そこから18人が選ばれたという。
「最初のオーディションでは『歌舞伎町なのにアイドル?』って半信半疑でしたけど、実際にシアターを見たら、『え、ちゃんとしてる!』って気合を入れ直しました(笑)」
そう話すのは、メンバーのRUIちゃん。モデルとして活動していたが、今はその退路を断って“かかか”に全力投球している。ほかにもプロ野球チームの元チアダンサーという異色の経歴を持つASAKIちゃんも、「コロナ禍でパフォーマンスする場が減ってしまって」と、新たな挑戦を決意して加入したとか。
元チアダンサーやモデルがアイドルへと大変身!
そんな彼女たちのステージは、近未来の歌舞伎町を舞台にしたサイバーパンクなオープニング映像からスタート。音響効果が抜群なので、凄まじい臨場感だ。メンバーが登場すると、今度はキレ味抜群のダンスに目が離せなくなる。映像×音響×パフォーマンスに圧倒され、気づけばサイリウムを振りまくっていた。
公演終わりにはメンバーが客席を回る「歌舞伎タッチ」、さらに推しメンにシャンパン(1万円~)を注文すれば、自分だけに向けたソロパフォーマンスをしてもらえる「MVK」というファンサービスタイムも堪能できる。
「このMVKをネット注文して“遠隔推し活”という楽しみ方もできるんです。全国やアジア圏からも注文が入ったりします」(同店ディレクター)
早くも世界から目を付けられ始めている彼女たち。歌舞伎町から羽ばたく前に、しっかり堪能したいスパムでした。
【かかかぶぶぶききき!!!シアター】
住:東京都新宿区歌舞伎町1-4-12 新宿ミヤタビル4F
営:17~24時
休:日曜
電:03-6205-9933
料:かかか!!!開店プラン3500円/60分(KABUKIおひねり10枚込み)
詳細はツイッター(@kkk_bbb_kkk)をチェック
撮影/菊竹 規
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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