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日本人を不幸にしているダメ習慣5つ――芸能人の不倫スキャンダルをいちいちバッシング…etc.

 自分は“幸せな人生”を生きていないのではないか――われわれの一人ひとりが漠然と感じていた閉塞感が、今や日本全体の問題となりつつある。その背景にある原則を探りながら、「脱不幸」のためのカギを紹介する。

「日本」がヤバい!

日本人の不幸 日本人はさまざまな意味で“不幸を背負いやすい”国民であると言える。 「その根幹にあるのは、何千年にもわたって育まれてきた日本人のメンタリティでしょう。自然災害が頻発する土地柄だったことが影響して、何事もいずれは無に帰す……というような諦めが染みついてしまっている。合理的な思考で“幸せを取りに行く”よりも、不合理な災害に備えて“今をつつがなく過ごす”ことのほうに重きを置いてしまう国民性なんです」と話すのは、異文化マネジメントの専門家である小平達也氏。  こうした背景に、個人のスキルよりも共同作業が重んじられる農耕型社会であったことも加わって、日本では“和を乱す”行為がひどく嫌われてきた。早い話、他人を差し置いて自分が幸せになろうとすること自体が、和を乱す行為と見なされかねないのだ。 「戦後の高度経済成長期なら、それでもよかったのでしょう。“国の成長”という大きな物語に乗っかっていれば、和を乱すことなく誰もがそこそこ幸せになれた。しかし今では、幸せになりたいなら“自分なりのストーリー”を考えなくてはならない。かつてのように“新卒で就職できた会社がゴール”ではなく、目的に沿わない職場には早々に見切りをつける勇気も必要です。ところが、前述のように日本人には刹那的なところがあり、“目的意識を持って行動する”こと自体が苦手。その意味でも幸せになりにくい国民と言えます」  和を以て貴しとなす――という、本来、日本人が誇るべきメンタリティも、皮肉なことにさまざまなシーンで影を落としている。
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日本は、“寛容な社会”とは言いがたい
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外国人社員の証言 日本の会社40の弱点

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