「闘病生活も見方を変えると面白い」 ギラン・バレー症候群をユーモアに描く漫画家・たむらあやこを直撃
22歳の新米看護師で難病「ギラン・バレー症候群」を発症した漫画家のたむらあやこ(36)さんが、自身の闘病体験を描いた漫画『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!』が「元気になる、励まされる」と話題になっている。ギラン・バレー症候群は、自身の抗体が神経を攻撃することで起こる自己免疫疾患だ。
ある日突然原因不明の高熱に襲われ動けなくなり、いくつかの病院を転々とした後、脳神経内科の医師によりギラン・バレー症候群と診断される。身体の自由と普通の日々を奪われてしまった長く険しい闘いの日々――。こうした壮絶な闘病生活をユーモアたっぷりに描き、ポジティブな姿勢で創作を続けてきた。
2014年には講談社のマンガ雑誌「モーニング」の新人賞で編集部賞を獲得。この応募作をもとに描いた本作が、15~16年にモーニングとウェブコミックサイトに掲載され、単行本になった。今回は、ご本人に話を聞くことができた。
――漫画では、辛い闘病生活を面白おかしく描いていらっしゃいます。闘病の最中に、そういったことを考える余裕がご自身にはあったのでしょうか?
たむらあやこ(以下、たむら):闘病生活も、見方を変えると面白いんです。闘病記は辛いものを辛く描いちゃうと読んでもらえないし、きっと一緒に落ち込んでしまう。わたしも闘病中、お笑いや面白いものに支えられていたので、漫画も面白いほうがいいと思って、笑って気楽に読めて、役に立つものを描きたいと思いました。やっぱり励まされるのは、読みやすくて面白いほうがいいですよね。
――難病を笑い飛ばすような感じで描くと、今の社会だとどうしても「不謹慎だ」と言われかねないのでは?
たむら:そういう意見があることはわかりますし、わたしも「不謹慎じゃないかなぁ」と思いながら描いていました。それでも同病の方やご家族に「わかる、わかる」と受け入れていただいて、そういう人には「こう描いてるけども、大変だったんだろうな」ということはわかってくれてると思うので、自分が面白く描きたいという気持ちを優先して、不謹慎だと言われるのも覚悟して描きました。病弱であったり、自分が病気を経験したことがない人こそ、不謹慎だと批判をするんじゃないでしょうか。
――闘病生活の中で、趣味で描いていた絵が人の役に立つという経験をされています。そういった経験が繋がって、誰かの役に立ちたいという思いがある?
たむら:自分のために描いていた絵が人の役に立つことが初めてわかって、絵でも少しでも人の役に立つ機会があったら、やっていきたいと思いましたね。あの日の経験ですごく感動したし、絵に対する考え方が一変したんです。

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『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!』 自身の闘病生活を面白おかしく描いた准看護師の漫画が話題に ![]() |
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