高卒、シングルマザーだった元ギャル議員・三次ゆりか「偉そうな高学歴オッサンに政治を任せていられない!」
そして、出馬し当選を果たした三次氏だが、そもそもは相当な「政治家嫌い」。
「偉そうなオッサンが嫌いなんです。私の頭の中では政治家=偉そうなオッサンだった。『いきなり難しい言葉を使うけれど、それって誰に向けて話しているの?』って思っていました。そういう難しい言葉が理解できるような頭が良い人は自分で問題を解決できるから、政治の力は必要ない。政治の力を本当に必要にしているのは、知識がないためにどうしていいかわからないまま貧困層に落ちてしまう人達。でも、難しい言葉で話されると、私のように政治家嫌いになってしまい、ますます政治に関心がもてなくなる。だから、彼らに届くような言葉で話して欲しい」
そう思うのは、自分自身も知識のない人の一人だったから。「昔は性知識にも疎く、避妊についても相手任せだったこともありました」と、自らの経験からも人生を切り開くために大切なのは知識だという三次氏。
「知識があるのとないのでは、全然違います。知ってたら死なない、知らなかったら死ぬ。そういう事柄がたくさんあります」。
特に大切にしたいのが、子供達の教育。
「貧困家庭でも、ちゃんと教育が受けられるようにしたい。教育環境に恵まれないと、女の子は性産業に、男の子は暴力に走ってしまいやすくなります。最近、世間を騒がせている未成年による暴力事件を見ていると、自分の痛みや相手の痛みを知るために、男子にも女子にも武道に触れる機会があればいいのに、と感じることが多いです」
そう主張する三次氏は、小学1年生になる自分の娘にも空手を習わせている。
「貧困家庭で育った子どもが、大人になって自分も貧困家庭を築くような負のスパイラルを断ち切ったり、シングルマザーを含めた女性がもっと社会で活躍できるようにするための、インフラづくりがしたいんです」
議員になってみて感じたのが、女性の登用に対して政治の世界はすごく遅れているということ。女性議員は全体の一割、そのなかで子育て経験者はさらに1割程度である。日本の下院における女性議員比率は、北朝鮮やインドよりも低く191カ国中156位だ(「列国議会同盟」のデータより。2016年1月時点)。
「シングルマザーの議員は私が知るかぎり、たった4人。離婚は4人に1人なのだから、国民におけるシングルマザーの比率はすごく多いはず。シングルマザーの意見を取り入れるためにももっと増えてほしいし、民間企業を経営している自分が、女性登用のスキームを政治に持ち込んで、行政のスピードを上げることができればいいと思っています」
自分の使命は「女性議員の割合を全体の半分にすること」。そうやって女性の意見が政治に反映されるインフラが整えば、シングルマザーが働きやすい社会が自然と整っていくのではないかと考えている。また、自治体の枠を飛び越えて、新しい政治の流れを作ることにも意欲的だ。
「国政政党などにとらわれず、ママ議員やパパ議員と一緒に地域政党『自由を守る会』を作り上げています。所属する団体関係なしに、ママ議員がつながるプラットフォームが必要なんです」
こう語る三次氏は同政党の女性局長も務めている。

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