「食べたいのを我慢する」のではなく、「食べたいと思わなくする」のがパレオダイエット
DaiGo:日本人は根性論が好きですからね。我慢することが美徳だと思っている節があるし。でも、パレオダイエットはそうじゃない。日本式の我慢して短期間でガッと痩せるダイエットじゃなく、
もっとライフスタイル全般の話になってくる。この本(『
一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』)の中でも「食う・寝る・動く」が大事だと書かれていますよね。食べるというのは、必要な栄養素を摂ることによって脳の機能が向上し、自制心が働くということ。寝るというのも同様で、たとえば睡眠時間が6時間を切ると我慢ができなくなってくる。だから、必要以上に食べてしまうんですね。それから動くというのも、動いたから痩せるという単純な考え方よりも、動くことで心理が変わる面が大きい。たとえば加工食品とか、だんだん食べたいと思わなくなります。
――なるほど。DaiGoさんも普段から運動はされるんですか?
「本当のダイエットとは、ライフスタイルを変えるということなんですよ」(DaiGo氏)
DaiGo:もともと僕は27歳になるまで運動を一切しなかったんです。ところが『脳を鍛えるには運動しかない! ―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』(ジョンJ.レイティ、エリック・ヘイガーマン/NHK出版)という本を読み、目が覚めまして。「これまでの27年間、人生を損していた」と思った(笑)。そこからジムに行くようになったんですけどね。実際、それでものすごく変わりました。行動力が出るようになったし、発想もポジティブになりましたし。
やっぱり食生活や運動といったライフスタイルと、メンタルっていうのは切り離せないものなんですよ。「じゃあ、どうすればいいのか?」っていうところから、太古のライフスタイルに戻そうというパレオダイエットの話に繋がるんですが。
Yu:パレオダイエットを僕よりも理解しているかもしれない。「なるほど。こうやって説明すればいいのか」って感動しながら聞いていました(笑)。
DaiGo:Yuさん、学者タイプですよね。ブログの書き方とか説明の仕方がすごく科学的で、僕なんかは「これ、これ! こういうことなんだよ!」って思わず膝を打つんです。だけど一般読者の中には『パレオな男』のどこがすごいのか、本当の部分を理解していない人も多いと思う。徹底したエビデンス・ベースの論文ですからね。
きちんと論文の妥当性を自分で調べたうえで、自分でまとめているわけです。記事一本にどれだけの手間がかかっているのか、僕は読めばわかるんですよ。
Yu:もう感動して泣きそう(笑)。そのへんのまとめサイトと同じような感じで読まれていることもあると思うんですけど……まぁそれでも僕はいいんですけどね。