30年ぶりに日産首位奪還!
清水:もうひとつ、俺が挙げたい最大のニュースは「日産ノート、30年ぶりの首位」(2016年11月の月間販売台数1万5784台で1位獲得)でしょ。
渡辺:僕も同意します。1位かよって、びっくりしました。
清水:ナベちゃん、ノートe-POWER(電動駆動モデル)乗った?
渡辺:広報車、予約いっぱいでまったく借りれないんです。
清水:広報車も大人気か。試乗会に行っておいてよかったよ。それにしても、あれが首位になるなんて、考えもしなかったよ! なんでウケたんだろう?
渡辺:マイナーチェンジだけだし、カッコもどうでもいいじゃないですか。それでもアクアとプリウスにかぶせることができたのは、乗ると少なからずいいところがあるんでしょうね。
清水:乗った感じは新しいよ。テスラやBMWi3みたいな強力な回生ブレーキが効いて、ブレーキ踏まなくても運転できちゃうのがおもしろいし、セレブ感がある。でもそれってマニア向けだし、まさか一般大衆に広くウケるとは思わなかった。だいたい一般大衆はテスラもi3も乗ったことないだろうし、e-POWERだって試乗して買ってないでしょ。
渡辺:じゃあ、日産レンタカーにめちゃめちゃ押し込んだとか(笑)。
清水:とりあえず1位獲るぞって(笑)。なるほど、思い切り自社登録して30年ぶりの快挙を演出した!? ホントですか?
渡辺:1万5000台以上売れてんですよね。こんな数字は日産では久しくなかったですよ。
清水:自分のブログにも書いたけど、とにかく内装のセンスがひどい!
渡辺:でも今回のマイチェンでちょっとよくなりましたよね。
清水:全然だよ! もう死にたくなるような内装だよ! 運転席に座って「これ買おう!」と思うこと自体すごいなあと思う。外見はあのクラスのクルマはあの程度だから。そんな悪くないと思うけど。
渡辺:そんなノートでもe-POWERっていうデバイスひとつでアクアとプリウスをうっちゃったわけですよ。快挙ですよ!
清水:快挙だよ! よくやった! でもナベちゃん、乗ってないのはダメだよ。時代に乗れてないね。
渡辺:すみません、完全に出遅れてます(笑)。
清水:俺もわざわざ試乗会に行ったのに、まだどこにも書いてないけどさ(笑)。
渡辺:燃費はアクアくらい出てますよね?
清水:『ベストカー』のテストだと、アクアよりちょっと落ちるみたい。
渡辺:でもまあ、我々のカー・オブ・ザ・イヤー2016はノートe-POWERで決まりじゃないですか、乗ってないけど(笑)。
清水:日産はセレナの自動運転もよかったし。
――三菱自動車の再建も引き受けました。
渡辺:2016年はだいぶ日産がやっちゃってる。思えば2016年は日産イヤーだったわけですね。
清水:最後に月間1位を獲った。国内市場をとことん軽視してきたイメージのある日産がすばらしいじゃないですか! GT-Rもちゃんと年次改良したし。
――GT-Rといえば、日本が誇るスーパーカーのもう1台、ホンダNSXも26年ぶりにフルモデルチェンジしましたが……。
清水:しまった、忘れてた(笑)。そういえば、あったね。
渡辺:ノートe-POWERにかき消されちゃいましたね。