人気脚本家・遊川和彦が60歳を過ぎて“映画監督デビュー”をしたワケ
――俳優さんにも厳しい?
遊川:相手を追い込むのが好きなんですよ。最近は甘やかされてる若者も多いから(笑)。
――現場でトラブルが起きたりはしないんですか?
遊川:トラブルは多々ありますよ。でもそんなことは別にもう恐れちゃいないので。トラブルの向こうに大きな喜びがあると思ってます。老い先も短いし、丸く収めてもしょうがない。今、現場では「丸く収めよう」という力が本当に強く働くので、あえて抗っているところもあります。
――自分のアイデアに口を出されることもやぶさかではない?
遊川:「提案が面白ければ何でも直す。だから、台本が違うと思ったら言ってくれ」と言っています。そして、意見が対立したときは、最終的にはプロデューサーが決めるというルール。『恋妻家宮本』を撮るとき、阿部(寛)さんにも最初に「それがいやならやめてください」と言ったら「なんでいきなり喧嘩を売られなきゃいけないんだ?」と困惑していたらしい(笑)。で、天海(祐希)さんに「あの人はしょうがないのよ」って言われたって。天海さんは僕との仕事に慣れているから(笑)。
※このインタビューは1/31発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【遊川和彦】
’55年、東京都生まれ。テレビ制作会社ADを経て、’87年に『うちの子にかぎって…スペシャルⅡ』で脚本家デビュー。主な作品に『家政婦のミタ』『女王の教室』『純と愛』『魔女の条件』『GTO』ほか。『恋妻家宮本』が映画初監督作品となる
取材・文/木俣 冬 撮影/淺田 創 (c)2017『恋妻家宮本』製作委員会
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