更新日:2022年08月28日 09:12
カーライフ

途上国でも時速250km!新幹線に迫るウズベキスタンの快適高速鉄道の旅

アフラシャブ号はスペイン・タルゴ社製の「タルゴ250」

 タルゴ250は、前後2両の電気機関車で間の客車(モーターなし)をはさんで走る動力集中型。フランスのTGVなどと同じ方式だ。対する新幹線は全電動車の動力分散型。設計思想がまるで違う。客室のシートは固定式で、半分は後ろ向きになってしまう。これまたフランスTGVなどと同じ方式だが、TGVの技術を導入した韓国KTXでは、これに対して当初「酔う」という不満の声が上がっていた。我々のツアーでも女性が「気持ち悪い」と言って、前向きシートに移動しました。  乗り心地は、上下の振動が多めでいまひとつだった。タルゴ250は1軸の連接台車(客車の連結部の下に台車がある独特の形式)なので、継ぎ目の通過音も「カタンカタン」ではなく「タン!」と来る。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1325216

1軸の連接台車は、こんな感じになってます

 と言うより、線路の継ぎ目の問題のほうがデカいか。世界各国の高速鉄道は、新幹線含めロングレール&エキスパンドジョイントで、継ぎ目の音や振動がほとんど出ない。途上国にそこまで言うのは酷でしょうが。  列車内には軽食を出す食堂車もあり、まるで日本みたいなワゴン式の車内販売も! サービスのお菓子&お茶も出してくれて、心が和みました。

日本的な車内販売もありました。ちなみに、ワタクシ単なるカーマニアで鉄道にはそんなに詳しくないので、間違いがあったら生温かくご指摘ください

 ウズベキスタン人はシャイでマジメで、どこか日本人っぽいのです。なにせ高速鉄道を時間通り、いや時間より早く到着させちゃうくらいだから! なんだかんだでとっても快適で楽しい旅でした。 取材・文・写真/清水草一(道路交通ジャーナリスト) 【清水草一】 1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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