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無職12年の独身50代、メール相手もいない…2500万円のマンションで孤独死を待つ生活

 外出は基本的に毎週土曜の買い出しのみ。今回同行させてもらったが、同じマンション内の子供たちは、田中さんが存在しないかのように一定の距離感を保っているのが印象的だった。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1334959
田中さん

マンションのロビーでは子供がキャッキャと遊ぶ姿が。田中さんは何を思いその光景を眺めているのだろうか

「休職直後は寂しさもあり、同僚とメールのやりとりもしていましたが、やがて一人もいなくなった。人との触れ合いは週1度やってくるホームヘルパーと、心療内科の先生だけ。孤独には慣れましたよ」
副菜

毎週月曜日、ホームヘルパーさんが来て掃除とともに、ひじきなど副菜を作ってくれる。それ以外の食事は買いだめした冷凍食品でまかなう

冷凍食品 自嘲気味に笑いながら、タバコをふかす田中さん。今日は調子がいいが、うつが酷いときは1か月近く動けないこともあるという。 「逆に躁のときは攻撃的になり、ちょっとしたことで企業にクレームをしたり、株で大博打に出ることもある。結果、失敗してまたうつに転じて寝込んで……という繰り返しです。もう再就職は諦めてます。このまま孤独死するまで、こんな生活を続けるんでしょうね」 <1か月の家計表> 収入(障害者年金と株) 12万円 ローン返済 6万円 水道光熱費 2万円 食費 3万円 通信費 1万円 娯楽費 0万円 ―――――――――――――――― 収支0円 ― [独身 無職 中年]の絶望 ―
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